こんにちは!ふるもーす(@frumosart)です。
今回はデジタルで色塗り(基本べた)する際の配色のコツや作品に統一感を出すポイントについてを、私なりの個人的意見も交えまがらあれこれ語っていきたいと思います。
線画に色を塗ると絵が台無しになってしまう!
色が変になるから塗るのが楽しくない・・・
そもそもどうやって色を決めたらいいいのか分からない・・・
絵を描く時、そんな悩みを抱えていたりしませんか?
・・・はい、私です(笑)
白黒のイラストや線画を描くのは好きだけど、色を塗るのが下手、色を塗ること自体に苦手意識を持っているという人は意外と多いですよね。
私自身もデジタル彩色する時に色塗りがうまくいかなくて結構悩んでいたのですが、自分なりに工夫を重ねてあれこれ試したした結果、何となく対策や解決法が分かってきました。
なので、今回はそれを記事にしてシェアさせていただきますね。
あくまで私の場合の話なので、描く絵のジャンルによっては全部が全部参考になるかどうかは分かりませんが、気になる方は是非読んでみて下さい。
目次
イラストの色塗りで統一感を出すためのコツと配色のポイントとは?
というわけで、色塗りが苦手な人がデジタルで着彩する際になるべく意識しておきたいことやポイントをまとめてみましたよ!
基本的には
・理想の絵を明確にする
・お手本を探して分析して真似する
・使いたいトーンを探す
・メインの色を決める
・パレットを作る
という5つの点を心掛けるといいかもです!
1つずつ説明しますね。
理想の絵を明確にする
まず、大前提として自分の理想はどんな絵なのか?
これを明確にすることが非常に大事です。
・絵本っぽい雰囲気の絵
・単純なゆるキャラ風の絵
・女性向けのふんわりした絵
・ラノベの表紙っぽいアニメ風の絵
・重厚でどっしりしたリアルな絵
必ず何かしら自分が描きたいテイストの絵やイラストがあるはずです。
普段劇画調のリアルタッチのイラストをよく描いている人が、気分によっておしゃれなファッション誌に出てきそうな絵を描くってことはあまりないと思うので、ある程度自分の中で絵のテイストって決まっていると思うんです。
逆に、それが決まっていないなら自分の理想や目指したい方向性を探す必要があります。
というのも、描きたい絵によって使う色味等も大分変わってきますから、ある程度の理想像がないと色塗りで迷走してしまうんですね。
私の場合はわりと単純な動物系のゆるキャラを描くことが多いので、
・かわいい
・癒される
・優しい
・明るい気分になれる
・子供でも分かる単純さ
・不快感を与えない
といったあたりのキーワードを念頭に配色を考えています。
イメージ的にはムーミンとかドラえもんとかバーバパパとかああいう感じ。
この時点で
・暗くてどんより濁った色合い
・派手派手で鮮やかな色合い
・繊細でふわっとした色合い
・モノトーンで洗練された色合い
といった配色は選択肢から外れます。
・女性が好みそう
・子供でも分かるようなシンプルさ
がある絵となると、
「原色だと強すぎるし、淡すぎても人によってはメリハリなくて見づらいし、そしたらパステル調とかほどほどに優しい系の配色がいいかなぁ・・・?」
なんて想像や予測をつけられますよね。
お絵描き初心者で
色が苦手!デジタルが苦手!センスがない・・・
と悩んでいるなら、最初は自分の好きな描きたい絵のイメージを決めるところから始めましょう。
ある程度の理想を明確化することで使わない色の系統が見えてくると思います。
お手本を探して分析する
理想の絵が決まったら、それに近い絵や自分がいいなと思う絵を見つけましょう。
そしてお手本になる絵を何枚か見つけたら、実際に
・どんな色が使われているのか?
・どんなトーンの色でまとめているのか?
を研究します。
そうすると段々、〇〇さんの絵は
・ピンク系の色を多用しているな
・紫の使い方が上手だな
・同系色をうまく組み合わせているな
・全体的に青系で統一感を出してるな
・空の色には必ず〇〇の色を使ってるな
といった風に色使いの特徴が見えてきます。
自分がいいなと思った部分は積極的に取り入れ、作品を描く際の参考にしましょう。
そうすることでセンスも磨かれますし、自分の理想に近い絵の配色に近づけることが出来ますよ。
最初から何も見ないで完全オリジナルで色を塗るなんて土台無理な話ですので、まずはお手本を探して真似をして、そこから徐々に自分なりのスタイルを確立していく・・・という方法を採るのが初心者にはおすすめです。
使いたいトーンを探す
ある程度理想の絵のテイストが自分の中で固まったら、それに合う色のトーンは何かを調べましょう。
トーンを決めるのは色を塗るうえでとても大事です。
例えば、トラネコを描くにしても作風やタッチによって色の使い方やトーンってかなり変わってきますからね。
・アメコミ風なら原色でパッキリと元気よく
・絵本風ならパステル調で柔らかく
・オシャレ系ならスモーキーな色味で統一
・ダークな絵なら深みのある色をメインに配置
という風に、同じトラネコでもテイスト次第でしっくりくるトーンというのは全く異なるのですね。
なので、
自分が描きたい絵にはどんなトーンが合うのか?
をよーく研究して決める必要があるわけです。
私はあれこれ考えた結果、北欧色でよく使われているグレイッシュトーンをメインに色を塗ることにしました。
トーンが決まると絵に統一感が出てパッと見の違和感もなくなりますから、トーンを決めるのってすごく大事なことなんですよ!
描きたい絵のイメージやそれに使われている色&トーンを把握したら、それに合いそうなカラーを配色見本帳や専用サイトから探してみましょう。
自分が決めたトーンの中から色を選べば色決めもわりとすんなり決まりますし、全体のまとまりも出ます。
慣れてきたらメインのトーン以外のトーンから色をチョイスして、あれこれ組み合わせて実験してみるのもアリですね。
メインの色を決める
色を塗る際は
・絵の中で何の要素をメインにするのか?
・メインの要素に使う色を何色にするのか?
を最初に決めることも重要。
メインの色を決めずに思いついたままに
「この木は焦げ茶にして、こっちの草は緑、太陽は赤でこの女の人の服はピンクにして・・・」
と塗っていると、一体何を見せたいのか分からない絵になってしまいます。
絵の中の全ての要素を同じ濃さで塗ると全体的にくどい絵になってしまいますし、女性の髪を焦げ茶に塗ったのにその隣に生えている木を茶色で塗ってしまったら髪の毛と木が同化して目立たなくなってしまいますよね。
そうならないためにも、
何を一番目立たせたいのか?
一番目立たせたい色は何色か?
を先に決めておく必要があります。
私の場合、キャラを一番見せたいので背景や小物はキャラより目立たない色にしないといけません。
絵にメリハリをもたせるためにも自分の中での優先事項を決めて
・メインの色とサブの色をちゃんと区別する
・どのモチーフも同じ濃さで塗らない
・全ての色を使おうとしない
・使う色の系統は3つくらいに絞る
・似たような色を隣同士に置かない(場合による)
といったことを意識するといいですよ。
自分オリジナルのパレットを作る
気に入った色の系統が見つかったら、それらをパレットに登録しておくと色を塗る時にすごく便利!
私は北欧系の色をメインで使っていて、それに合わせた配色本も1冊持っているのですが、その本の中に出てくる色は一通りパレットに登録しています。
色ごとにパレットを作っておけば、
木を塗りたい時には茶パレット、葉っぱを塗りたい時は緑パレット・・・
という風に呼び出してそこから色を選べるのでとっても効率的なんです♪
しかも、パレットに登録されているのは基本的に北欧系のグレイッシュトーンのみなので、どんな色を選んでもわりとしっくりくるのがありがたい。
これが特に何の縛りもなく、単に赤色というくくりだけで登録していた場合、赤パレット内だけでも膨大な種類と量になってしまいますよね。
しかも
・ソフト
・ビビット
・ダーク
・グレイッシュ
とトーンもバラバラなため、実際に色塗りする際に赤色を複数使った場合にはまとまりの出ない絵面になってしまいます。
ある程度トーンを絞ったうえで、色の系統ごとにパレット登録するというのは絵に統一感を出すうえでも非常に重要なことだと思います。
結構面倒な作業だとは思いますが、これを予めやっておくのとやっておかないのとでは雲泥の差なので、後で楽するためにも最初に準備を済ませておくことをおすすめします。
ちなみに、本とwebだと若干色味が異なるのでそこは注意しましょうね。
色彩センスがないと諦めないで!イラスト色塗りのコツまとめ
さーて、というわけで、色を塗るのが苦手な私なりの配色コツやちょっとした注意点についてお話させていただきました。
自分は色塗りが苦手だ!
色を上手く決められない!
と思っている人は、理想の絵やお手本を決めたら、それに合いそうな色が沢山載っていそうな本を探して徹底的に使い倒してみるのも一つの方法だと思います。
そうすれば、少なくともその本に載っている色に関しては感覚的にも大分慣れてくるだろうし、それなりに使いこなせるようになるはず。
私も北欧色でいこう!と決めてからは、北欧系カラーが載っている本を1冊買ってそこから使う色を選んでいきました。
これは実体験から言えることですが、基本的にある一つの要素を〇〇で塗ろう!となった場合に、色が一発で決まることってほぼありません。
本を見ながら
「この色はどうだろう?ちょっと薄いな・・・じゃあこっちはどうだろう?うーん、もう少し濃い方がいいな・・・。」
と何度も何度も試しながら決めていくことが多いです(私の場合)。
手間も時間もかかりますが、それでも何回も同じことやってると段々体感的に
どの色を使えばいいか?
この色には何の色が合うか?
というのが分かってくるんですよね。
結局何でも慣れなんだなと実感しました。
初心者が色々な色を自在に使えるようになるには時間がかかります。
イメージ通りの色を1発で決められるようになるには、何度もトライ&エラーをしていくしかありませんし、そこに近道なんてありません。
配色センスは簡単には身に付かないものだと割り切って、根気よく何回も何回もやっていくことが大事です。
本をうまく活用しながら1つずつステップアップしていきましょう。
それでは、楽しい絵描きライフを!
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