こんにちは!ふるもーす(@frumosart)です。
今回は、すでに絵の技術があるのに
他の人と同じような絵になってしまう・・・
没個性的な絵しか描けない・・・
イラストで自分の世界観を表現したい・・・
といった悩みや問題を解決するにはどうすればいいのか?について自分なりの考えをあれこれ語っていきたいと思います。
結論を先に言ってしまうと、もしあなたが個性のある絵・自分だけにしか描けない絵を描きたいなら
あなたの中に表現したいものはあるのか?
について真剣に考える必要がありますよ。
これがあるのとないのとでは意識が全く変わってくるのではないかと。
もっと言うと
・自分が好きな絵
・描きたい絵
・ずっと描き続けたい絵
がある程度自分の中で明確に決まっていて、それをひたすら描き続けられる人はその時点では下手くそだったとしてもいずれ勝手に個性がついてくると思うんですよね。
この記事では、すでにスキルや知識があって人並に絵が描ける人が個性や世界観を出すにはどうすればいいのか?について独断と偏見も交えて好き勝手に語っていきます。
自分のタッチや個性をどうやって見つければいいんだろう?
と密かに悩んでいる方は是非参考がてら読んでみて下さいね。
目次
自分だけの絵柄って?個性や世界観のある絵の定義って何なの?
そもそも世界観や個性のある絵って何なのか?
これ、素朴な疑問ですよね。
ひとまず上手い下手は置いておいて、個人的に思うのは
一目見て、あ、〇〇さんの絵だ!と分かる絵
が世界観のある絵だと思うんですよね。
世界観と言っても要素は人によって違うものの
・配色や色の使い方
・筆のタッチや塗り方
・出てくる人物やキャラクターの描き方
・同じモチーフやテーマで描き続けている
等々、パッと見でその人の絵だと分かる要素って色々ありますよね。
その人の絵だと分かる=他人から見て分かりやすい個性がある
ということ。
個性やオリジナリティがある絵は特徴があって覚えやすいから、必然的に人の記憶に留まりやすいです。
あ、可愛い!
あ、綺麗!
なにこれ、面白い!
この絵のテイスト好きだな・・・
絵を見た人に瞬間的にそう思ってもらえるって大事。
・上手いけどどこかで見たような絵
・画力イマイチだけど個性がハッキリしてる絵
の2択なら比較的ファンができやすいのは後者でしょう。
もちろん、上手くて個性もある絵が一番最高ですけどね。
上手な絵=すごいと思うけど自分が欲しいと思うかどうかは別。
実際に自分が他の人の絵を見た時にそう感じることってあったりしませんか?
へー、すごいなぁ・・・
うわぁ~、うまーい!
で終わっちゃうケースって結構あるあるですよね。
実際、ヘタウマっぽい作風でも人気の絵描きさんやイラストレーターもいるでしょうし、個性がないよりはあった方がいいのは確かです。
イラストの個性の出し方や自分のタッチは簡単に作れる
じゃあ、そんな個性をどうやって出せばいいのか?
ぶっちゃけ、個性を無理矢理作ることも可能といえば可能です。
例えば
・あえて青い色しか使わずに絵を描く
・女性の髪の色は必ず赤で描く
・水玉の猫だけを描く
・1枚の絵に必ずウサギを描く
といった風に、自分の中での制限や決め事を作ってそれに則って描けば即席の個性は作り出せるわけで・・・。
・青しか使わない=青い絵の人だな
・水玉の猫しか描かない=水玉キャットの人だ
と他人から認知されればしめたモノ。
それが世間一般で言うあなたの個性となります。
でも、ここで問題が一つ出てきます。
その絵をあなたは本当に描きたいのですか?
という根本的な疑問が生まれてきてしまいます。
いや、あなたがそれを描きたいのなら全く問題ありませんよ?
青い絵を描きたいのなら、青い絵をひたすら描いていけばいいでしょう。
でも、本当はそんなのたいして描きたくないのに
・個性を出したいから
・人より目立ちたいから
・誰かと差別化したいから
・誰も描いてないテイストでやりたいから
というような意図で嫌々描いているのなら一度立ち止まって考えるべきです。
無理に個性を捻り出そうとしてもいずれ続かなくなるだろうし、
自分はなんでこんなことをやっているんだろう
これをずっと続けてくのはきついな・・・
絵を描くのが辛くなってきた・・・
と、徐々に苦痛になってきてスランプに陥り、最悪の場合、絵を描く行為に疲れて途中で筆を折ってしまうという事態だって起こり得ます。
描きたくもないのに、渋々マイルールに縛られた絵や他人からウケそうな絵を描くってしんどいです。
だって、それって
絵を他人と差別化したい=他人の目を気にしている=他人軸で絵を描いている
ということに他なりませんから。
世界観や個性のある絵というのは他人軸ではなく、自分軸で描かれた絵です。
他人の目とか関係なく、これが描きたいから描くんだ!という気持ちを大事にしてほしい。
個性を意識しすぎて絵を描くのが嫌いになってしまったら意味ないですからね。
自分だけにしか描けない絵は自分だけのこだわりから生まれる
ここで、例えばの話をしましょう。
女性を上手に描く
これはリアルテイストでもデフォルメされた絵でも、適切な練習さえすればクリアできる課題ですよね。
人体の構造とか学んでデッサンもして、好きな絵師の女性の描き方なんかも参考にしつつ、ある程度スキルがあれば人並み以上の可愛い女の子キャラや女性を描けるハズ。
ここまでは練習さえすれば誰でも到達出来るでしょう。
ここからが少しハードルが上がります。
じゃあ、仮に女性を上手に描けたとして、
その絵で何を伝えたいのか?
その女性の何をどう表現したいのか?
自分は女性のどこに魅力を感じていて、何故それを描いているのか?
この辺が自分の中で曖昧だと個性って出ない気がするんですよね。
極端な話、女性の胸にとてつもない魅力を感じていて、なおかつ童顔の女性が好きで好きでたまらない男性がいたとしましょう。
童顔で巨乳な女性。
その魅力をひたすら表現・追求していった先には必ず個性が出てくるだろうし、むしろ個性を出したくなくても自分だけのクセが出てしまうと思うんです。
個性や世界観って、要はその人自身の理想とかフェチとかこだわりも関係しています。
好きで好きでたまらない
好きだからもっとこうしたい
好きだからもっと他人に魅力を伝えたい
自分の理想の童顔巨乳女をひたすら描き続け、その魅力を他者にも伝わるように、
可愛く
エロく
美しく
描いていけば、その世界観は自然と確立されていくでしょう。
巨乳と言っても
・谷間のIラインを思いきり強調したい
・左右に揺れる時のプルプル感をもっと出したい
・衣服の上からでも掴みたくなるような重量感を表現したい
・掴んだ時の指の食い込みや胸のムチムチ感を伝えたい
・ビキニからはみ出たハミ乳の丸みを描きたい
スライムのような柔らかさ、机の上に意図せず乗ってしまったおっぱいの広がり・・・
とか人によって表現したい色々な部分があるハズです(例えがひどすぎますね)。
そこに童顔女性の可愛らしい表情や愛らしさが加われば、まさに鬼に金棒。
さらに魅力は無限に広がるでしょう。
これは、モチーフが猫だろうが、森に生えているきのこだろうが、夕焼けの海だろうが同じなわけで。
好きだからこそ特定のフェチや自分のこだわり・ツボを追求するし、自身の理想や最上級の可愛さ・美しさを絵で表現して人に伝えようと思うのです。
絵を見た人に
自分と同じ目線を共有させたい
同じ感覚を味あわせたい
〇〇な気持ちになってほしい
この場合なら、鑑賞者に童顔巨乳の可愛さやエロさを伝えたいという欲求はもちろん、さらに
ムラムラさせたい
悶絶させたい
という願望も抱いているかも知れません(笑)
単に童顔巨乳をうまく描くだけじゃなくて、
俺は童顔巨乳を描きたいんだ!これが好きなんだ!これが俺の追求する道なんだ!
という熱いリビドーを持っているか否か。
本当の意味で描きたいものがあるか
心の中に湧き上がる熱いパッションがあるか
これらは、絵を描いていくうえでも個性を出すという意味でもかなり大事になってきます。
描きたいものがあれば自然と追及するし、人真似で終始してしまうことはなくなりますからね。
上手いけど魅力がない絵?描くのが好きと描きたいものがあるは別の話
絵を描く人を見ていて思うのは
①単純に絵を描く作業そのものが好きな人(線を引いたり色を塗ったり)
②何か特定のものを描くのが好きな人(すでに描きたいものがある)
③上手に描く事に喜びや満足感を覚える人
がいて、それぞれ目指す位置や方向性が違うということ。
①の絵を描く作業自体が好きな場合、その人自身は何も描きたいテーマを持っていないケースもあります。
ただただ線を引くのが楽しい
ひたすら色を塗るのが楽しい
何かを描くのがとにかく楽しい
と、描く行為そのものに無上の喜びを感じているから、どんなテーマで描いても本人にとっては苦にならないのです。
こういう人はある意味幸せかも知れません。
誰かから「人参のイラストを100枚描いて下さい。」と頼まれても
「はい!分かりました!ああ、人参描くのめっちゃ楽しい~!」
女の子のイラストを描いて下さいと突然振られても
「はい!ああ、女の子描くの楽しい~!」
自分が描いたことがない未知のジャンルの絵を描けと言われても、それを素直に楽しみながらやれる。
いわゆる、絵さえ描いていれば僕は幸せ!というタイプ。
羨ましいです。
でも、こういうタイプは絵描き人口の中では少数派なのでは?
大抵はなんとなくだったとしても描きたいものが決まってるハズ。
僕は可愛い女の子キャラを描きたい
幻想的なファンタジー風の絵を描きたい
可愛らしいゆるキャラを描きたい
ロボットも描きたいし、風景画も描きたいし、リアルな人物画も描きたいし、かわいい猫も描きたい、自転車も描きたい・・・!
そんな雑多な好みの人の方が少ないでしょう。
また、これとは別のタイプの絵描きさんもいます。
実際に見たモデルでも風景でも写真でも、何かのお手本を見ながら描いて
・いかに本物に近いか
・巧く描けたか
に価値を置いて満足感を覚えるタイプの人。
リアル系・漫画系問わず模写がやたら上手い人に多い印象です。
〇〇君って絵がうまいねー!
本物そっくり!写真みたい!
漫画のキャラ描くの得意だね!
と、学生の頃から言われていた人は大抵これに当てはまるのではないでしょうか。
でも不思議なことに、上手く描ければそれで満足という人の絵って個性自体はあんまりない気がするんですよね。
上手いけど魅力がない絵
という言葉はよく聞きますが、その根本の原因は本人が心から描きたいものがなくて、他人の真似事で終わってしまっているからなのではと思ったりもします。
絵が上手いに越したことはありません。
模写も絵の上達には役立つのでそれ自体は全然否定しないし、いい練習だと思います。
だけど、模写が上手いだけでは
・ただの上手い人
・写真みたいにそっくりに描ける人
・漫画家の〇〇っぽい絵を描ける人
で終わってしまいます。
その先を飛び越えていくには、心から描きたいモノがあるかどうかが重要になってくるのではないでしょうか。
要は個性や世界観がある絵というのは、自分の中で表現したいモノ・世界があるかどうかが大事ってことです。
ただそれに尽きます。
何故なら、絵の上手い下手は知識や技術の習得によっていくらでも変えていけるから。
技術を身に付けた後は、絵が上手い以外の何かが必要になってきます。
その何かが個性であり、その人自身が持つ感性や世界観であると思うんです。
まとめ・イラストの個性や独特な世界観は勝手ににじみ出てくるもの
さーて、そんなわけで、
スキルがある人が世界観のある絵や個性のある絵を描くにはどうすればいいのか?
という問題についての解決法を私なりの個人的な見解も交えつつお話させていただきました。
そもそも、世界観とか個性って探すものじゃないと思うんです。
勝手に本人からにじみ出てしまうものだから。
個性や世界観=自分らしさ
と考えるのならば、自分らしさとは自分が好きなことをして楽しんで幸せで心地よくいる状態を指すわけで。
自分の好きなことというのは何も絵に限った話じゃありません。
・映画を見る
・キャンプをする
・恋をする
・音楽を聴く
・甘いお菓子を食べる
・旅行に行く
・好きな作家の本を読む
・お気に入りのアニメを見る
・素敵な画集を眺める
・友達と温泉に行く
・可愛い雑貨を買う
・家に絵画を飾って眺める
・山に登って清々しい空気に触れる
その全てが自分の個性を作るために必要な材料であって、そういうものを日々インプットしていけば勝手に個性は生まれてくるハズ。
とにかく、自分のアンテナに引っかかったものに反応したり、五感を使って楽しむこと。
外界の様々なモノに触れてそれらを吸収すること。
インプットされたありとあらゆる要素がごちゃまぜになり、自分自身の血肉となり、大いなるイメージの源となる。
だから、好きなことを片っ端から行い
・体験すること
・知覚すること
・感じて思考すること
・自分の心の声を聞くこと
・自分の感覚に敏感になること
を意識してみましょう。
人と違ったことを無理にしなくたって、自分が好きなことをひたすら追求していけば個性は勝手に出来ていきます。
その過程で、自分に必要な技術や知識を都度吸収しつつ、練習していけばいいだけ。
最初は誰でも真似や模倣から入るものだし、模倣の先にオリジナルがあります。
色の塗り方にしてもそう。
だけど、一番大事なのは
自分が好きな絵(モチーフやキャラやテーマ)があって、それをずっと描き続けたいか?追求したいか?
これに尽きます。
個性個性と焦る前に、まずは自分との対話をしてみて下さい。
自分は何が好きで、何にこだわりを持っていて、何に魅力を感じるのか?
自分が好きなものを誰にどんな風にどんな形で伝えたいのか?
これらを明確にしてみて下さい。
そしたら、きっと追求すべきものも見えてくるし、
自分が表現したいのはこういうものだったんだ!
って腑に落ちますよ。
その積み重ねで自分独自の絵が出来ていくんだと思うのです。
私自身も、丸みがあってずんぐりむっくりしたフワフワモフモフしたものに弱いので、そこだけをひたすら追求してきました。
漫画が好きだったので、どちらかというと単純に可愛いというよりは、愛嬌のある可愛さが自分のイラストの個性になったと思っています。
個性を出さなきゃ!というよりも自然とそういう風になっちゃうというか。
好きな物や描きたいものがあれば、自ずと自分の絵柄は出来てくると思うので変に焦らない方がいいですよ。
他人を意識する前に自分自身を掘り下げて自分軸の絵を描いてみて下さいね。
というわけで、以上、ふるもーす(@frumosart)でした!
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