こんにちは!ふるもーす(@frumosart)です!
今回は鉛筆で白黒のイラストを描く際の描き方のコツについて紹介しますね。
アナログイラストを鉛筆で描こうと思った時に、塗り方や線の引き方について知りたい!と思っている人は多いハズ。
この記事では、私の体験談を元に
・使用する鉛筆の濃さ
・筆力で線の太さを変える
・影をつけたりぼかしたりする
といったポイントについてを個人的意見も交えつつ解説していきたいと思います。
「これから鉛筆イラストを描きたい!」
「アナログ絵を描く時のコツが知りたい!」
という方は是非参考がてら読んでみて下さいね。
目次
鉛筆イラストを描くなら芯の濃さを選ぶのがポイント
鉛筆イラストといっても色々ありますが、私自身はシンプルなゆるキャラ風(?)のキャラクターイラストを描いています。
上の写真のような感じですね。
人によって
・綿密に描き込んだデッサン風
・漫画っぽいタッチ
・デザインぽいアート風の絵
等、作風は様々だと思いますが、どんなイラストを描くにしても「どれくらいの濃さの鉛筆を使用するか」によってテイストは変わってきます。
濃いめでいきたいのか、淡く繊細な感じでいきたいのか、自分が描きたいイラストの雰囲気に合わせてメインで使う濃さも選んでいくことが鉛筆イラストのポイントといえるでしょう。
ちなみに、鉛筆の芯は9H~6Bまでの濃さの中からチョイスが可能。
私はわりとハッキリとしたシンプルな線画を描きたいので、HB以下の濃さの鉛筆はほとんど使いません。
デッサンやるなら別ですけど、普通のイラストを描きたいならBとかHBで十分だと思います。
私自身はHB~6Bまで使ってあれこれ試した結果、3Bと4Bあたりがしっくりくるなと感じたので主に3Bの鉛筆で主線を描いています。
3Bは少し濃いですが、4Bほど芯が柔らかすぎず、筆圧のコントロールもしやすくて丁度いいんですよね。
試しにHB~6Bまでの濃さで同じようなポーズのキャラクターを描いてみました。
濃さが違うだけで大分印象が変わってきますよね。
6Bだとかなり濃くて、芯も非常に柔らかめ。
ちょっと紙に押し付けただけで粒子がつく感じ。
滑らかな描き心地なのでそれがいいっちゃいいんですけど、人によっては6Bだと濃すぎる、強すぎると感じてしまうかも知れません。
これもお試しで描いてみたラクガキイラストですが、6BとHBだとこんなに違います。
HBはやや薄くてソフトでぼんやりとした印象ですよね。
色味も黒、というよりもグレーに近いです。
逆に6Bは線が黒々としていて、ハッキリとした力強さがあります。
いかにも手描き、ラクガキ感が出るのはこっちかなという気がしますね。
鉛筆の濃さで同じイラストでも受ける印象は全く変わってきます。
自分が描きたい絵に合わせてそれに合いそうな濃さを選んでいくことが大事、というのがお分かりいただけましたでしょうか。
鉛筆イラストのコツは筆圧と線の強弱・メリハリをつけること
鉛筆イラストのポイント2つめは線の強弱をつけて描くこと。
鉛筆は線を引く時に力を入れたり抜いたりすることで、太さを変えることができます。
いわゆる筆圧をコントロールする、ということですね。
このイラストはシャーペンと鉛筆で線を描いた時の仕上がりを比較するために描いたものですが、右側の直線や曲線は少し筆圧を変えながら引いています。
なるべく圧をかけずに優しく弱く線を引けば細い線に、ちょっと力を入れて勢いよく引けば太く強い線になり、これが描いていくうえではめちゃくちゃ大事になってきます。
ただ何も考えずに線を引くと絵全体が単調な印象になってしまうので、いかに線にメリハリをもたせるか?が鉛筆で描く線画の肝なのではないかと。
漫画なんかその際たる例ですよね。
漫画は基本的に白黒の線で表現するものなので、線が生き生きしてないと途端につまらなく見えてしまいます。
いわゆる入りと抜きの表現(線の始まり終わりの表現)が重要になってくるので、漫画を描く人は一番最初にまずは線の練習をすると聞いたことがあります。
漫画の場合はつけペン(もしくはデジタル)なので鉛筆とはまた勝手が違うかと思いますが、鉛筆の場合も線のメリハリは重要な要素であることは間違いありません。
ただまっすぐな線を引くだけでも人によっては少しかすれたり、繊細だったり、力強い線だったりと個性が出るのが鉛筆線画の面白いところ。
カーブをつける時もあえて強弱をつけることでダイナミックさだったり勢いを表現出来ますからね。
筆圧コントロールを身に付ければ様々な表現が可能になりますし、それがその人のイラストの雰囲気を作っていくことにも繋がります。
自分に合った線を見つけて、自分だけの個性を確立するという意味でも、線の強弱をを意識することはとても大切だと言えるでしょう。
シャーペンと鉛筆の違いについてはこちらの記事も参考にして下さい↓↓
>>アナログイラストは鉛筆とシャーペンどっちがいい?私の意見を語る
芯の太さ次第でイラストの雰囲気を変えられる
鉛筆イラストを描くうえでは欠かせないポイントは芯の濃さ、筆圧コントロールですが、これらにプラスして、芯の太さも意識しておくといいですよ。
例えば、鉛筆をカッターで削ると上の写真のように先端をかなり細くすることが出来ます。
これなら普通に鉛筆削りで削ったよりも細い線を引けますよね。
逆に、芯を削らないまま使えば太く丸みのある線を引けるので、この辺もうまく使い分けることで絵のイメージを変えるのに役立ちます。
こちら、左が太い芯、右が細い芯で描いたキャラクターイラストです。
濃さはどちらもBですが、大分印象が変わりますよね。
どちらがいいかは好みですが、自分の作風に合わせて細めがいいのか、太めがしっくりくるのかを考えるといいでしょう。
鉛筆イラストの塗り方は?ムラが出来ないようにするコツ
鉛筆は線を引くだけではなく、塗りつぶしにも使いますよね。
塗る場所や塗る面積、塗る時の濃淡を変えたりすることで絵の雰囲気も変わってきます。
・あえて濃い部分と薄い部分を塗り分ける
・全部同じ濃さで塗りつぶす
・塗りつぶし部分を多くして全体的に黒っぽい絵にする
・全体的に淡く塗ってほんわりした絵にする
という風に、塗り方を工夫すれば白黒のコントラストをハッキリさせたスタイリッシュさを強調したり、海外のアート風のにも出来るので自分で色々試してみるべし。
このイラストは塗りつぶし部分をBの濃さで塗ってみました。
ほんわり感や柔らかさを出したかったので、なるべくムラが出来ないように筆圧を均一にしてゆっくりゆっくり塗っていったためちょっと時間がかかります汗。
ムラなく塗りたい場合は、全体を均一にうすーく塗った後で、もう一度塗っていく・・・というのを何度か繰り返すとうまく塗りつぶせますよ。
同じ個所を塗るにしても、少し筆圧を変えただけで濃さが変わってムラが出来てしまうため、極力慎重にゆっくりと鉛筆を動かしていくのがコツですね。
鉛筆の線画に影をつけるとハッキリしたイラストになる
鉛筆イラストと一口にいっても、人の好みは千差万別。
淡く繊細にふんわり・・・というよりかは、どちらかというとクッキリハッキリとした絵が好きだ!という人も当然いますよね。
こういう場合は、主線に少し影をつけることでメリハリがでてパキっとした印象になりますよ。
こんな感じですね。
ただ1本だけスラーっと線を引いた時よりかは、大分線の印象が強くなった気がしませんか?
この辺もうまく取り入れると自分好みの鉛筆画になるのでないかと思うので、あれこれ試してみるといいかも知れません。
鉛筆をぼかすと柔らかいイラストになる
デッサンなどではよくやりますが、鉛筆をぼかすというのも立派なテクニックの一つです。
紙に乗せた色をぼかすことで、柔らかくふんわりとした繊細な雰囲気を作ることが出来ますよ。
これは試しに左側だけ指でぼかしてみました。
単純に色を塗るよりも、より紙の質感が出てアナログっぽくなるのがいいですよね。
これはぼかしではありませんが、細い線を編み目状に入れてカケアミっぽくしてみました。
塗りつぶす以外にもぼかしたり、エッジを入れたり、細かい線を入れたりすることで様々な表現が出来ますので、やってみると新しい発見があるのではないかと。
アナログで描いた鉛筆イラストをスキャンすればデジタル化も可能
鉛筆で描いたイラストをあえてデジタルデータ化したい!
鉛筆で線画を描いたけど、色塗りはデジタルでやりたい!
そういう時はスキャンアプリを使うわけですが、スキャンすると鉛筆のアナログ感が消えてしまうのではないか・・・と不安になる方もいるのでは?
私も最初はそう思っていたのですが、意外と大丈夫だったというか余計な心配でした。
これは先ほど写真にも載せた鉛筆イラストですが、スキャンしても鉛筆っぽさはちゃんと残っていますよね。
薄く塗りつぶしたところも消えずにそのまま出ていますし、鉛筆独特のよさもかなりの割合で表現出来ているのではないかと。
アナログイラストは、スキャンアプリを使えばアナログ感を残したままデータ化できるのはもちろん、スキャンしたことで別の味わいが出るのでなかなか面白いですよ。
やってみたい方は一度試してみて下さい。
まとめ・鉛筆イラストは人によって色々な個性を出すことが出来る
さーて、というわけで鉛筆イラストを描くためのコツやポイントを私自身の体験も交えながらあれこれ解説させていただきました!
まとめると
鉛筆イラストを描くのなら
・自分のイラストに合った芯の濃さを選ぶ
・筆圧コントロールして線の強弱をつける
・芯の太さを意識する
・塗り方を変えると絵の雰囲気も変わる
・線に影をつけたり色をぼかしたりする
といった点を意識しておくことが大事。
これらをマスターすれば様々な表現が出来ますよ、ということですね。
鉛筆は単純な画材ですが、シンプルゆえに使う人次第でどんなイラストでも描ける万能アイテム。
自分の描きたいイメージに合わせて、使う芯の濃さや太さ、技法等をうまく組み合わせると理想のイラストを作れるのではないでしょうか。
是非、鉛筆の可能性を自分自身で思う存分追求してみて下さいね。
それでは、楽しい絵描きライフを!
ちなみに、インスタでは私が描いた鉛筆イラストをちょこちょこ載せているので、こちらの方もよければ是非チェックしてみて下さい⇒@frumosart
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