こんにちは!ふるもーす(@frumosart)です!
今回は、鉛筆イラストの描き方について具体的な手順や流れを各工程や作業ごとに画像付きでザザっとまとめてみました!
私は創作活動の一環としてオリジナルキャラクターを主人公にした
・イラスト(インスタに投稿)
・アニメ風の紙芝居動画(YouTubeに投稿)
を制作しています。
絵の系統としては漫画っぽいゆるキャラ風の動物系イラストで、元々は鉛筆で描いた白黒イラストを投稿していました。
この記事では、初心者の方でも流れを把握できるように、豊富な画像付きで鉛筆イラストの描き方の手順を紹介しています。
人によって絵やイラストの描き方って様々ですが、あくまで自分の場合のやり方を載せてみたいと思いますので少しでも参考になれば嬉しいです。
必要な道具等もその都度解説しているので、その辺も含めて鉛筆イラストを描いてみたいという方にとって役に立てばいいなと。
それでは、いってみましょう!
目次
どんなイラストにする?まずはアイデア出しから始めよう

まず、いきなりイラストを描き始めるのではなく、
どんな絵を描くか?
の大まかなイメージを膨らませるところから始めましょう。
とりあえず適当なラクガキ帳を1冊用意して、頭の中にあるアイデアを形にしていきます。
ちなみに、このラクガキ帳は100均で買ったもの。

用紙にひたらすら思いつくままに、キャラクターでも果物でも何でもいいから描きまくっちゃいましょう。
キャラに色々なポーズをとらせたり、描きたいモチーフの形をとってみたり。
今回は、何故かきのこと花を描きたい気分だったので、それらをイメージしながら超大雑把なラフ画を描いていきます。
ここでは、
・キャラの位置やポーズ
・背景や建物
・出したい小道具
といった要素を用紙に収まるようバランスよく配置し、画面全体の構成を組み立てる感じで描いていくと絵の全体像が見えてくるかと思います。
構成・ラフ画

何となく画面の配置が決まったら、そのイメージに沿って少しずつ形を起こしていきます。
この時点では、キャラに大まかなアタリをつけておくだけでもOK。
ラフ画はHBくらいの少し薄めの鉛筆だと後からなぞる時にやりやすいのでおすすめです。

ある程度大元となるラフ画が出来たら、これをちゃんとした形に描き込んでいく作業に入ります。
モチーフによっては資料なども必要になってくるかと思うので、それらは事前に用意しておくべし(著作権には気を付けましょう)。
キャラも違和感のない形・ポーズになるよう、時々紙を裏返しにして自室の照明に当てて透かしつつ
・左右対称になっているか
・顔や体の向きに違和感はないか
をチェック。
変だったらその都度修正して、また照明にかざして絵を透かしてみましょう。
地道な作業ですが、こういうひと手間が意外と絵のクオリティをアップさせるコツなのであります、隊長!
下描き

自分の感覚で違和感のないイラストになったなと思ったら、B以上の鉛筆でラフ画を軽くなぞります。
ラフ画の段階では何本もの線が重なって描かれているので、いざ清書となった時にどの線をなぞればいいのか分からなくなってしまいます。
そうならないためにも、目安となる主線をしっかりした濃さで引いておくことが大事。

少し濃い目になぞっておくと後で見た時に分かりやすいですよ。
下書きが完成したら、これを実際に本番で使う用紙に清書していきます。
清書

下絵をなぞる際はトレース台を使います。
もし、アナログイラストを描くのであればトレース台はあった方が絶対便利。
これさえあれば、絵具だろうがコピックだろうがイラスト描く時の下絵を簡単になぞれちゃうので。
数千円~あるので、お金に余裕のある方はゲットしておくといいかも知れません。
そこそこ高価なものだと1度買えば結構持つ(私のも10年以上使ってる)から元はバッチリとれまっせ(笑)
下絵を固定する

トレース台の上に下書きをのせて・・・

ここでセロハンテープを用意。
絵を写す時に下絵がずれてしまうと、バランスが崩れてとんでもないことになってしまいます。
なので、紙がずれないようにテープを貼っておきましょう。

2センチくらいに切ったセロハンテープをこうやって四隅にちょんちょんっ・・・と貼って絵を固定します。
絵のバランスを調整する

本番用の紙はこのクロッキー帳を使用。
もちろん、スケッチブックや画用紙(水彩紙)でもOK。
そこは各自お好みでどうぞ。

私はクロッキー帳の滑らかな描き心地が好きなのでいつもこれに書いています。

実際に使用するページを開いたら、下描きの上にクロッキー帳を被せます。
この時、本番用の紙の中心くらいに下描きがくるよう位置を調整します。
変に端っこや斜めになってしまうと絵の配置がおかしくなってしまうので、余白等も均等になるよう自分でうまく合わせて下さい。

それではいざ・・・スイッチ、オン!
ほーれ、ポチッとな!

トレース台の電源を押すと、こんな風に明かりによって下に置いてあるイラストがちゃんと透けて見えるようになります。
いや~、文明の利器って素晴らしいですね。
ちなみに、トレース台を持っていなかった中学生の頃は、晴れた日に窓に紙を直接ベタっとくっつけて転写してました。
そうすると太陽の光で絵が透けて見えるんです。
うう、涙ぐましい努力だ・・・(笑)
主線を引く

ここからはいよいよ本描きに入ります。
相棒はコチラの鉛筆と鉛筆削り!
鉛筆は好みの濃さでよいのですが、濃さによって若干線の雰囲気や強弱も変わってくるので、事前に自分で試し描きして好きな濃さをチョイスしておくべし。
私は3Bか4Bを使っています。

では、描いていきます。
まずはキャラクターから。
線を引く時は入りや抜きを意識して、なるべく変に切ったり途切れさせたりせず、一筆描きのように一気に引いてしまいましょう。
その方が勢いが出て生き生きとした線になります。
くびれやカーブを表現する際は、どこで線を太くするか等を考えながら1本ずつ引いていきましょう。
また、線の太さにメリハリをつけることでより個性やキャラの魅力も出てきますよ。

一度トレース台の電源を切ってみました。
ほら、ちゃんとなぞれてるでしょ?

描くうえでのちょっとしたコツとしては、清書する時は利き手の反対側から描き始めること。
右利きの人なら紙の左端から描いていくってことですね。
これは何故かと言うと、描いた絵を誤って手や肘でこすってしまうと、手にくっついた鉛筆の粉がそこかしこに付着して紙が汚くなってしまうんです。
それを防ぐために、左端から右端へと書いていけば右手の側面(小指側や手首)で描いた絵をこすらずに済むというわけ。

左側をなぞり終えたので右に移っていきます。

とりあえず基本の下描きは終了しました。
追加の線を引く

次に、基本線にもう少しディティールを加えるため、線をちょい足ししていきます。

絵がこすれないように、こうやって一枚ティッシュを被せておくと紙の汚れを防げますよ。

こちらのきのこの笠と石づき部分に線を描き加えます。

シュッシュッシュッ・・・

さらに描き加えていきます。

こっちの花びらも多少手を加えていきますかね。

ハイ、こんな感じになりました。

これでひとまず主線は完成です!
塗りつぶしたい部分を塗る

線画が完成したら、今度は塗りつぶしたい部分を塗る作業に入っていきます。
塗りつぶす時は、さっき引いた主線よりも少し濃さが薄い鉛筆を使って塗っていくとメリハリがつきますよ。
私は塗りはBやHBを使っています。

こちらのキャラクター(ビーすけ)の鼻を・・・

黒く塗ってみました!
一気にキャラっぽさが出てきましたね!

こっちのきのこの笠の模様も塗っていきます。
キャラの瞳や鼻、衣服や小物の縞模様や水玉模様等、塗る箇所は自分のお好みでどうぞ。

よしよし、イイ感じです!

次はその下も模様をつけていきますか。

ここはさっきよりも少し薄い色になるように塗っていきます。

塗りつぶす時のポイントは、鉛筆の動かし方と筆圧に気を付けること。
変に力を入れてガシガシ塗ってしまうと、鉛筆のエッジが効きすぎて一部だけ線の形が残ってしまったり、塗りムラが出来て濃さがバラバラになってしまい、見た目のバランスが悪くなってしまいます。

なるべく色の濃さが均等になるように指に力を入れずに、優しく優しく塗っていくと全体の面積を綺麗に塗れますよ。
筆圧調整すれば同じHBの鉛筆でも濃さに変化を出すことができるため、そんなに何本もの濃さの鉛筆をわざわざ用意せずに済みます。

あと、鉛筆を動かす方向も左右にランダムに動かすのではなく、右から左で動かしているのなら全部その方向に統一させること。
・右から左、次は左から右
・上から下、今度は下から上
とかやってしまうと、微妙な筆圧や角度の差によって変に塗り足しの継ぎ目や境目が目立ってしまったり、ムラが出来てしまう原因になります。

なるべく慎重に塗っていくと完成した時に綺麗に見えるので、ここはちょっと疲れるけど慎重にやっていきましょう。
完成

じゃじゃーん!
絵が完成しました!
最後に少しディティールも加えてこんな感じになりました。
意外と鉛筆だけでもイラストっぽくなるなと思いませんか?
スキャンアプリでデータ化

アナログでの作業はここまでですが、この鉛筆画をスマホのスキャンアプリで取り込めばデータ化も可能です。
これをクリスタやPhotoshopに取り込んで、デジタルで着彩してもよいですね。
また、トレース台を使って水彩紙等に線だけ写してアクリルや水彩絵の具、色鉛筆といったアナログ画材で色を塗るのもよいでしょう。
もしデジタルで色を塗るつもりなら、塗りつぶす前の主線だけの状態の時にスキャンしておいた方ががやりやすいかも知れません。
鉛筆画があれば、デジタルでもアナログでもその後にカラーイラストを描きたい場合に活用できるので作っておくと何かと便利です。
描いた絵はせっかくなのでSNSやサイト等に投稿してみましょう。
私はインスタをやっているのですが、Twitterやpixiv等イラスト投稿に使える場所は色々あるので、普段自分が使っているプラットフォームを利用するといいですね。
まとめ・初心者でも鉛筆イラストなら簡単に楽しくお絵描き出来る

さーて、というわけで、鉛筆画を描く自分なりの手順や工程を画像付きで紹介してみました!
少しでも参考になれば嬉しいです。
今回、鉛筆イラストを久しぶりに描いたのですが、やっぱり楽しいですね。
鉛筆って誰もが一番最初に手にする画材だと思います。
・消しゴム
・BとHBの鉛筆
・紙(ノートでもスケッチブックでも)
・鉛筆削り
さえあれば描けるし、これらは全て100均で揃えることが出来ます。
絵やイラストを始める際にお金の心配をする必要がないってありがたいですよね。
簡単に扱えるのに、こだわればめちゃくちゃリアルな絵だって描けちゃうわけで・・・。
芯の濃さや柔らかさ、使う紙の質感にによっても雰囲気が変わってくるし、力の入れ方やエッジの効かせ方で色々な表現が出来ちゃいますし。
シンプルだけど実はかなり奥が深い画材なんです。
変にあれこれ手を出す前に、まずは鉛筆を極めるのもいいかも知れません。
是非、あなたも色々描いてみて下さいね。
ちなみに、鉛筆画を描く時はトレース台(ライトボックス)があるとめちゃくちゃ便利。
下絵の転写に関しては、紙の裏全体を鉛筆でガーッと塗りつぶして、それを別の紙に転写するという方法もありますが、それよりもトレース台使った方が簡単です。
トレース台が1台あるだけで下絵の清書をする作業はかなり楽になるので、アナログ絵描きさんなら持っておいて損はありません。
大体数千円~2万位で手に入るから、お金に余裕があるならゲットしておくといいですよ。
1回買えばそんなに何回も買い替えるモノでもないですし、高いやつなら10年は余裕で持ちますから。
ある程度絵を描いていく中であったらいいなと感じたら購入するのもよいのではないでしょうか。
というわけで、以上、ふるもーす(@frumosart)による鉛筆イラストの描き方手順紹介でした!
ここまで読んでいただきどうもありがとうございました。
それでは、楽しいお絵描きライフを!
ちなみに、私がやっている創作活動についてはこちらのインスタアカウントでチェック出来ます⇒@frumosart
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