こんにちは!ふるもーす(@frumosart)です!
今回は「クリエイターは全部のSNSを頑張らなくていい。発信のために作品を作れなくなるのは本末転倒だから制作のバランスを上手く考えよう」という話を自分の体験談も交えながら語っていきたいと思います。
創作活動活動していると、よくこんな話を目にますよね。
「作品を作ったら、SNSで発信しましょう」
これは当然理解できます。
だって、作品は作っただけでは誰にも知られませんからね。だから発信はとっても大事!
・Xをやる
・Instagramをやる
・YouTubeをやる
・ブログを書く
・noteも書く
最近なら
・TikTokやショート動画もある
・メルマガやコミュニティを作る人もいる
……。
…………。
いや、いつ作品作るんだよ!!(セルフツッコミ)
最近、私はこの問題についてものすごく考えるようになりました。
きっかけはnoteを始めたこと。
元々ブログを運営していたところへnoteを追加して、制作ログなどを書き始めたのですが、2か月ほど続けてみたところ、単純にやることが増えてしまって。
そこで初めて、
「そもそも私は、全部の媒体を頑張る必要があるんだろうか?」
と考えるようになったんですね。
今回はnoteそのものの話というより、
個人クリエイターにとって、発信と制作のバランスをどう考えるか
について書いてみたいと思います。
・発信すると制作がおろそかになってしまう
・交流に夢中になって絵が描けない
・マルチタスクが苦手で発信もどれも中途半端になってしまう
・何を優先すべきなのか分からない
こういった悩みを抱えてモヤモヤしている作り手さんは、是非読んでみて下さいね!
発信を頑張るほど作品が作れない!クリエイターが陥る本末転倒の罠
SNS運用について調べていると、
「毎日投稿しましょう」
「交流しましょう」
「ショート動画を活用しましょう」
「複数の媒体で発信しましょう」
といったアドバイスをよく見かけます。
これらの意見自体はどれも間違ってはいません。
投稿回数を増やせば露出する機会は増えるし、交流すれば知ってもらえる可能性も高くなるし、色々なプラットフォームに発信すれば入り口も増える。
それは分かるんですけ……どっっ!!。創作活動を行っているクリエイターの場合、一つ大きな問題がありますよね?
そう、それは「発信するものを、まず作らなければならない問題」。
・絵を描く人なら絵を描く
・小説家なら物語を書く
・漫画家なら漫画を描く
・動画を作る人なら撮影や編集をする
・音楽を作る人なら作曲する
私の場合なら、絵本を作ったり、文章を書いたり、イラストを作ったり、Kindle本を作ったり、YouTube用の作品を作ったりする。
それだけですでに、かなりの時間が必要になってきます。つまり創作者には、
「コンテンツを発信する」という仕事の前に、「コンテンツそのものを生み出す」という巨大な仕事がある。
端的に言えば、作品制作という重労働(?)が常にあるわけですよ。ここを忘れてしまうと、段々おかしなことになってくるんですよねぇ。
店を増やしすぎて閉店寸前?複数SNSの運用で疲弊する根本原因
そもそも、なぜSNSをやるのか?
人によって目的は違いますよね。交流そのものが好きな人もいるし、SNS上でコミュニティを作ることが楽しい人もいる。発信そのものが仕事になっている人もいる。
でも私の場合、一番大きな目的は、自分の作品や活動を知ってもらうことがメインです。
・絵本を作っている
・本を書いている
・動画を作っている
そういう活動を知ってくれる人が増えたらいいなと思うから発信しているわけで。ところが、発信を頑張れば頑張るほど、
Xを更新しなきゃ。
Instagramにも投稿しなきゃ。
noteの記事も書かなきゃ。
ブログも更新したい。
YouTubeも止めたくない。
コメントにも返信しよう。
他の人の記事も読もう。
フォロワーも増やしたい。
……と、やることがどんどん増えていく。そして気付くんです。
作品を作る時間が減っている。
これはかなり恐ろしい話です。作品を知ってもらうために始めた発信によって、肝心の作品が作れなくなっている。
これじゃあ完全に順番が逆だし、本末転倒。あきまへんで~!(何故か関西弁)
SNS上の交流が嫌なわけじゃないけど作品作りを優先にしたい
ここは少し誤解されやすいので書いておきたいのですが、私はSNS上の交流が嫌いなわけではありません。
・コメントをもらえば普通に嬉しい
・作品に反応してもらえれば嬉しい
・面白い投稿にはいいねやスキを押す
・興味のある人の作品を見るのも楽しい
ただ、「アカウントを伸ばすための交流」を自分のメイン業務にしたいかというと、ちょっと違うって話です。
例えば、
「毎日○人にコメントしましょう」
「積極的に他の人の記事へスキをしましょう」
「フォローを増やしましょう」
みたいな方法が有効だったとしても、それに1時間使ったことで絵本制作が1時間止まるなら、私は多分絵本を作る方を選びます。
なぜなら、私はフォロワーを増やすこと自体が目的ではないからです。
作品を作りたいんですよ、やっぱり。
極端な話、SNSのフォロワーが増えても作品が一冊も完成しなかったら、私にとってはあまり嬉しくないというか。
逆にSNSがそれほど伸びなくても、自分が納得できる絵本が一冊完成したら、そちらの方がはるかに嬉しい。これは優劣の話じゃなくて、単純に、
自分は何を一番やりたい人間なのか
という話だと思うんです。
発信には、見えない作業が意外と多かった
SNS投稿なんて数分でできるじゃん。
と思う人もいるでしょう、きっと。実際、数行投稿するだけなら数分で終わります。
でも、ちゃんと発信しようとすると意外と時間がかかるんですよ。
・投稿文に何を書くか考える
・画像を選ぶ
・画像を加工する
・文章を整える
・タイトルを考える
・タグを考える
・投稿する
・コメントに返信する
・反応を見る
・場合によっては投稿内容を分析する
長文メディアならさらに大変ですよね。
・ブログを書く
・noteを書く
・入れる画像を選ぶ
・見出しを作る
・内部リンクを貼る
・アイキャッチを作る
・SNSで告知する
一個一個は小さい作業なんですけど、全部合わせると結構な時間になる。特に個人で活動している場合、
制作部も広報部も営業部も編集部も、全部自分
だったりします。
会社なら複数人で担当する仕事を、一人でやっている。それなのに、「全部ちゃんとやろう」とすると、そりゃ疲れますって。
店を増やしすぎて閉店寸前?複数SNSの運用で疲弊する根本原因
最近、私はSNSやメディアを「店舗」みたいなものだと考えるようになりました。
例えばブログという店があるとして、そこに商品を並べますよね。
店内を整えて新しい記事を追加して、そこへさらにnoteという店を作る。支店にXという店も作り、さらにInstagramという店やYouTubeという店も作る。
店が増えれば、確かに出会えるお客さんも増える。これはメリットです。
でも同時に、全部の店を管理しなければならないという大変さが加わります。
商品の補充。店内の掃除。接客。看板の更新。告知。
それを一人でやっていると、いつの間にか、店を運営すること自体が仕事になってしまうんですよね。
プラットフォームが増えるたびに「もう一つのお店」が増える
でも私が本当に作りたかったのはお店じゃない。店に置く作品を作りたいんですよ。
SNSが疲れる!大変!じゃあ発信しなくてもいいのか?
ここで逆方向へ振り切って、
「じゃあSNSなんて全部やめればいい」
となるのも違う。
これが難しいところ。やっぱり今の世の中発信は大事。どんなに素晴らしい作品を作っても、存在を知られなければ読んでもらえない。観てもらえない。聴いてもらえない。
個人クリエイターならなおさらです。プロの作家やミュージシャンのように、出版社や広告会社が大規模に宣伝してくれるわけではないですから(涙)。
自分で作品の存在を知らせる必要がある。だから発信そのものをやめたいわけではないんですけど。
私が最近思うのは、「全部やる」か「全部やらない」かではなく、媒体ごとに仕事を決めればいいのではないかということです。
「全部頑張る」を卒業!SNS・ブログ・動画の役割分担マップ
「全部頑張る」から「それぞれに役割を与える」へ
今の私の場合だと、徐々に媒体ごとの役割が見えてきたような気がしています。
ブログ
長文を書く場所。
検索から読んでもらえる記事。
制作ログ。
創作論。
作品解説。
旅行記。
あとから何年も残したい情報。
自分の活動を蓄積していく場所。
情報のアーカイブやポートフォリオ的な役割を果たし、流れるものではなく残るものを保管する役割。
X
短文。
リアルタイムの制作報告。
「今日こんなの作ってます」という軽い近況。
記事や作品を公開したときの告知。
人とのちょっとした交流。
すぐに流れてしまって残らないけど、人目に留まる数が多いからチラシ配り的な感覚でポストをする場所。
絵。
写真。
短い動画。
制作過程。
視覚的に見せたいもの。
ストーリーズで個人的な近況報告。
雑誌のようにパラパラ見てもらう、パッと見の世界観を発信する場所。雰囲気で見せる場所。
YouTube
映像そのもの。
紙芝居アニメや旅行動画など、「動画作品として見てもらいたいもの」。
視覚と聴覚両方の情報を発信出来るのでファンになってもらいやすい場所。
その世界に没頭してもらえる、作品世界に浸ってもらう場所。
note
ここが最近一番悩んでました。
ブログと同じように無料長文記事を大量に書く場所にすると、私の場合は役割が競合してしまう。
なので今のところ、
有料コンテンツや、将来的なメンバーシップなど、ブログとは違う役割を持たせる
方向が一番しっくりきています。
もちろんこれは私の場合の話。人によって最適な役割分担は全然違いますから。
noteを本拠地にする人もいるだろうし、Instagramだけで活動が成立する人もいれば、YouTubeが中心の人もいますよね。
重要なのは、世間で「やった方がいい」と言われているから全部やるのではなく、自分の活動の中で各媒体が何を担当するのか決めることなのだと思います。
同じ仕事をする媒体をいくつも持たなくていい
私がnoteを始めて一番困ったのもここでした。
・ブログでも長文を書く
・noteでも長文を書く
しかも扱っているテーマは同じ。
・制作ログ
・創作に関する話
・自分の考え
……これだと、
「これはブログに書こうか?」
「noteにしようか?」
「両方書くならどう差別化しよう?」
という、新しい悩みが発生してしまう。
本来なら文章を書きたいだけなのに、どこに書くかを考える時間が増えてしまった。これは自分にとってあまり健全ではなかったです。
だから最近は、同じ仕事をする媒体を複数持たなくてもいいのではないかと思ってるのが正直なところ。
・長文を残す場所はブログ
・リアルタイムの短文はX
・ビジュアルはInstagram
・映像はYouTube
そうしておけば、迷いが減るし
「このネタはどこに出そう?」
ではなく、
「これは長文だからブログ」
と判断できますし。
発信の意思決定を減らすこと自体が、制作時間を守ることに繋がるのでは?と個人的には思っている次第です。
AI時代だからこそ必要なのは「発信量」ではなく「作品への熱量」
ここで、
「今はAIがあるんだから、複数媒体くらい運営できるんじゃない?」
という考えも当然出てくるだろうし、これは半分その通りだと思います。
AIを使えば、文章作成は圧倒的に速くなるから楽になるのは確実で、実際そうやって何アカウントも運用している人も多いですよね。
・ブログ記事をnote向けにリライトする
・X投稿を作る
・Instagramのキャプションを作る
・YouTubeの概要欄を書く
一つのコンテンツを複数媒体へ展開することも以前よりずっと簡単になったし、私自身、AIにはかなり助けられています。
ただ、それでも最近思うのが作業時間は減らせても、熱量までは増やせないってこと。
例えば私が一つの記事について、「これを書きたい!」と思っているとします。そこには自分なりの体験があり、考えがあり、感情があるわけだから、それをブログに全力で書きますよね。
そのあとAIに、「これをnote用に別の切り口で書き直して」と頼めば、もう一本の記事は作れます。それも数秒で。技術的にはできるんです。
でも、その二本目にも一冊目と同じくらい愛着を持てるかというと、私はちょっと分からない。
文章として整っているかどうかではなく、「私はこれを伝えたい」という気持ちがあるかどうかの話です。
AIのおかげでアウトプット量を増やせる時代だからこそ、逆に、
自分が本当にエネルギーを注ぎたいものは何なのか
を考える必要がある気がしているんです。
AIを使えば全部できる……のか?いや、違う!みたいな笑
コンテンツを増やすことと、作品を増やすことは違う
コンテンツを増やす=作品が増えるではない
ここも最近よく考えますね。
私はブログ記事を一本公開したら、それも立派なコンテンツだと思っています。X投稿だってコンテンツだし、Instagramの投稿もコンテンツ。
でも、「発信コンテンツが増えた」ことと、「自分の作品が増えた」ことは必ずしも同じではないんです。
例えば1か月間SNSをものすごく頑張って、
・Xを100投稿
・Instagramを30投稿
・noteを10記事
・ブログを10記事
投稿したとしましょう。これ、めっちゃすごい量です。
でもその代わり、作ろうと思っていた絵本が一ページも進まなかった。もしそうなったら、私は多分かなり後悔するでしょう。
逆に、
・SNS投稿は少なかった
・ブログも数本しか書けなかった
・でも絵本が一冊完成した
だったら私は、そちらの一か月の方が満足すると思うんです。
だから私は、発信量を最大化することより、作品制作を止めないことを優先したい。……これ、作り手さんなら同じ気持ちなんじゃないかなぁ。
SNSを育てることと、ブランドを育てることは同じではない
SNSを育てる=ブランドが育つではない
これも、少し似ているようで違うと思うんです。
・フォロワーが増える
・閲覧数が増える
・いいねが増える
それはもちろん嬉しい。ブランドにとってプラスになることも多い。
でも、
SNSアカウントが大きくなること=自分の作品世界が豊かになること
ではない。
私の場合、長い目で育てたいのは、
・絵本
・キャラクター
・物語
・旅の記録
・自分の創作世界
……そして、それらを好きになってくれる読者との関係。
SNSはその世界へ入ってもらうための入り口にはなりますが、でも入り口そのものを豪華にすることに夢中になって、中に何も作れなくなったら意味がない。
そう考えると、SNSは目的ではなく、作品世界へ続く入口くらいに考えた方が、私には合っているのかもしれません。
発信にも「選択と集中」が必要なんだと思う
個人クリエイターは、使える時間も体力も限られています。だからこそ、「どのSNSが一番伸びるか?」だけではなく、
「私は何に一番時間を使いたいのか?」
から逆算して媒体を選んでもいいのではないかと。
絵を描くことが一番大事なら、そこを最優先にする。小説を書くことが一番大事なら、執筆時間を守る。動画制作が本業なら、動画にエネルギーを使う。
そして、余力の中で発信をする。
世の中には、
「Xをやった方がいい」
「Instagramをやった方がいい」
「noteをやった方がいい」
「YouTubeをやった方がいい」
という情報が沢山あるし、多分全部正しいんですけど、全部正しいからといって、全部自分がやる必要はない。
ここが重要なんだと思います。
「何をやるか」より、「何をやらないか」
創作を始めたばかりの頃は、できることを増やすことばかり考えていました。
・ブログを始める
・SNSを始める
・動画を作る
・新しいプラットフォームを試す
そうやって活動範囲が広がっていくのは楽しいんですが、活動が増えてくると、今度は逆の能力が必要になってくる。
それは、やらないことを決める能力です。
全部に100点を取ろうとしない。全部を毎日更新しようとしない。すべての場所でフォロワーを増やそうとしない。
自分にとって一番大切なものを決めて、そこに一番大きなエネルギーを使う。
それ以外は、必要なときに使う。無理のない範囲で続ける。場合によっては一度止める。
そのくらいでいいのかも知れないなぁ、と今の私は捉えてますね。
まとめ──クリエイターの最大の資産は「次の作品を作る時間と熱量」だ
さーて、そんなわけで、つらつらと発信に対する自分の想いの丈をぶちまけてみました。
私が守りたいのは「作品を作る時間」。
結局、ここに戻ってくるんです。
私は発信が嫌いなわけではありません。文章を書くのも好きだし、人に読んでもらえるのも嬉しいし、SNSから新しい人に作品を知ってもらえるのもめちゃ嬉しい。
だからこれからも発信は続けます。ブログ書くのももはや趣味ですし笑
ただ、発信のために作品を作れなくなることだけは避けたい。
私にとって、SNSに投稿するために絵本を作っているわけではありません。ブログを書くために創作しているわけでもないし。
作品を作りたいから作っている。その作品を知ってもらうために、発信がある。
この順番だけは忘れないようにしたいなって。
だからこれからは、「もっと発信しなきゃ」と思ったとき、一度こう考えてみようと思います。
「その時間を使って、私は本当は何を作りたかったんだっけ?」と。
そこで、「今日はSNSより作品を作ろう」と思ったなら、それでいい。むしろ作り手にとっては、それが一番大事な仕事なのかもしれない。
全部のSNSを頑張らなくてもいい。全部の場所で人気者にならなくてもいい。自分の作品をちゃんと作り続けられる発信量を探す。
そして、それぞれの媒体に役割を与える。今の私は、そのくらいの距離感が一番しっくりきています。
結局、創作者にとって最も大切な資産は、フォロワー数でも、投稿数でも、更新頻度でもなく、「次の作品を作るために残しておける時間と熱量」なのだと思うから。
以上、ふるもーすでした。
この記事が発信で悩むあなたにとって少しでも参考になったのなら嬉しいです。