こんにちは!ふるもーす(@frumosart)です!
今回は、8年前に諦めた出版の夢をKindleが叶えてくれた話についてを、自分自身のZINE制作の失敗と挫折の経験も踏まえて色々語っていきたいと思います!
私は昔から本が好きでした。旅も好きでした。
だからずっと思っていたんです。
「いつか、自分の旅を本にしたい」と。
でも、自分の本を出したいという憧れはあったものの、それをどうやって実現させればいいのかは分からなかった・・・。
心の中で願うだけで、実際の行動には何も移せないまま長い時間が経ってしまいました。
今でこそKindleで旅の紀行エッセイを13冊も出版していますが、その夢は最近生まれたものではないんです。
実は、10年以上も前から抱いていた夢だったんです。
この記事では昔の私のように
・創作で行き詰まっている人
・自分の作品を世に出したいすべての表現者
に向けて「自分のしたいことを諦めなくていいんだよ」という強い希望と勇気を与えられるようなメッセージを伝えられたらいいなと思っています。
本を出版してみたいけど、自費出版やZINEは印刷代や在庫のリスクが高くて一歩踏み出せない・・・
という葛藤を抱えている方にとって、少しでも参考になったら嬉しいです。
目次
いつか本を出したい。憧れから始まった初めてのZINE(小冊子)作り
丁度2012年とかそのあたりでしょうか。世界一周が若者に流行っていた時期がありました。
当時は、自分の旅を綴ったブログを書籍化する人が少しずつ増え始めた頃でした。本屋さんへ行くたびに、
「いいなぁ」
「私もいつか、本を作ってみたい」
そんな憧れを抱いていた私。
でも現実は、そう簡単ではありません。自分の旅を文章にまとめたところで、出版社へ持ち込む勇気なんてない。コネも実績もない。
その辺にいる素人風情が本を出したいなんて言ったところで、一体誰が相手にしてくれるでしょうか?ハナで笑われるのがオチだし、門前払いが関の山です。
出版なんて、自分には縁のない世界。「本を出版する人」は、どこか特別な存在、有名人だけ。そう思っていたんです。
だから私は、自分にできる方法を選びました。旅行記を、自分たちだけのZINE(=自費出版の紙の冊子)として作ることにしたのです。
100冊印刷して大赤字。良いものを作っても売れない自費出版の現実
2017年にフィンランドを3週間旅しました。
ヘルシンキ、ポルヴォー、ナーンタリ、サヴォンリンナ、タンペレ、ハメンリンナにスオメンリンナ・・・ムーミンにマリメッコにアラビアにフィンレイソン。
可愛い北欧雑貨が山ほどあって、どこか落ち着く街並みと真夏の8月なのにも関わらずとっても涼しくて過ごしやすい気候。
私はすっかりフィンランドが大好きになりました。その思い出を形にしたくて、人生で初めて冊子作りに挑戦。
イラストレーターやフォトショップといったAdobeの使い慣れないソフトを前に悪戦苦闘しながら、毎晩試行錯誤する日々。
「アウトライン化って何?」
「ラスタライズ??」
「カラーモード?CMYKってRGBと何がどう違うの?」
知らない専門用語が出てくるたびに頭を悩ませ、手が止まる。そんな状態からのスタートです。
今のようにAIへ聞けば教えてくれる時代ではありません。分からない言葉は一つひとつ検索して。作業で行き詰ったことがあればやり方をその都度調べて。
専門サイトからヤフー知恵袋まで参考にしながら、自分にできることをひたすらやっていきました。レイアウトを組み、写真を並べ、文章を書き、自分で安い印刷所を探す。
時間と手間と労力と。様々な苦労の末に、ようやく一冊のZINEが完成。あの時の達成感は、今でも忘れられません。
でも現実は、少し苦いものでした。企画から出版まで2カ月くらいかけて、100冊程印刷して、実際に売れたのは20冊ほど。約4万円の赤字です。
知り合いにも宣伝したけれど、買ってくれた人はごくわずかでした。
「良いものを作れば売れる」
そんな甘い世界ではないことを、私はその時初めて知ったんです。
初めて作った本は大赤字。
・・・もちろん落ち込みましたよ。在庫は残るし、お金も減る。本棚には大量のZINEが場所を塞ぎ、捨てることもできず、かといってタダで配ることも出来ず、箪笥の肥やしに成り果てていました。
もう一度やろうとは、正直思えなかった。
ZINEを作ること自体はとても楽しかったけれど、やっぱりコストも時間もかかりすぎる。趣味で続けるにはなかなかにしんどいなと感じてしまって。
結局、2冊目を作ることなく、ZINE制作は私たちの中で黒歴史として扱われ、記憶の彼方へと葬り去られてしまいました。
でも、あの経験で得たものは、お金では買えないものだったなと今になって思うんです。
本を作る楽しさ。デザインやレイアウトを考える時間。文章を磨く時間。「誰かに届ける作品」を作る喜び。
これらを知れたのはZINEを作った経験があったから。そして何より、本を読んで「面白かった」「好きになりました」と言ってくれる人が現れたこと。これがとても嬉しくて。
ほとんどは知り合いや友人経由で購入されたのですが、中には普段あまり交流がない人がいきなりパッと何のためらいもなく買ってくれたりして驚きました。
逆に、いつも仲良くしていて「応援してるよ~!」と優しい言葉は掛けてくれるけれど実際の購入には至らなかったり・・・といった風に、色々な人間模様も垣間見えました(苦笑)。
さらには、買ってくれた人のお母さんがいつの間にか読者になっていたという珍事件も発生。
たまたま娘(買ってくれた人)の机に置いてあった私たちのZINEを見たらファンになったらしく、こっそりインスタまで見ていたことも発覚。作品がきっかけで作者に興味を持つこともあるんだなとリアルに体感しました。
今思えばこれも貴重な経験の1つでしたね。部数は少なくても、ちゃんと誰かの心に届いた。その経験は、私たちの中で静かに残り続けていました。
あの挑戦は無駄じゃなかった。
「遠回り」は、夢が消えた時間ではなかった。
そう思えたから、またいつかお金に余裕が出来たら、第二弾を作れればいいな・・・。
かすな希望を込めて、ささやかな願いを心の片隅にそっと置いておきました。
8年後の衝撃。Kindle出版(ペーパーバック)が変えた個人出版の常識
それから8年。私はKindle出版という存在を知ります。
ぶっちゃけ、最初はただの電子書籍を出版するための仕組みくらいの認識でした。
「電子書籍かぁ・・・実際にパラパラめくれる書籍を作れるわけじゃないんだな」
紙の本が好きだった私は、当初そんなに興味をそそられなかったのも事実。
ところが、調べてみると意外なことが判明したんです。kindleはペーパーバック(紙の本)も作れる。・・・驚きました。
しかも、出版にほとんどお金がかからないと知って、さらに頭を殴られたような衝撃を受けてしまいます。
タダで、本が作れる。受注販売だから在庫もゼロ。
ペーパーバックの場合は、Amazon側が購入者に本を届けてくれるから送料もかからない。作り手は原稿を作るだけでいい。
「これは、まさに自分にぴったりのシステムじゃないか!」
と大興奮。ZINEを出版していた頃は印刷代も、送料も、在庫リスクも全部自分で抱えていましたから。
でも、今は違います。在庫を持たなくていい。印刷代も送料も気にしなくていい。
「出してみたい」
その気持ちだけで、本を出版できる時代になっていたのです。私は思いました。
「あの頃、欲しかった世界が、今ここにある」
ZINEを出版して赤字になった8年後に、いつの間にか時代はガラッと変わっていたのです。
万人受けじゃなくていい。Kindleだからこそ「本当に書きたい旅」が書ける
この変化は、私にとってとても大きなものでした。印刷代がかかるとどうしても、頭の中で計算が働きます。
「せめてかかった費用の3/1くらいは回収できないと厳しいなぁ」
「マニアックなテーマよりも売れそうな内容にした方がいいかな」
「こんな話誰も読まないかな?万人受けするものを書くべきだろうか」
・・・そんな風についつい邪な(?)ことを考えてしまいます。
でも、Kindleなら違いました。私は私の書きたい旅を書けばいい。皆が求める分かりやすい観光ガイドじゃなくていい。効率よく旅行情報をまとめなくてもいい。
旅先で感じたこと。出会った人。食べた料理。歩いた街の空気。私だけが感じた、オリジナルの旅を書けばいい。
自分の心と記憶をありのままに綴った文章を一冊の本として届けられる。それが何より嬉しかったんです。
コストがかからないからこそ「売れる本ではなく、心から書きたい本」が書ける。
書きたいものを書ける幸せ。
作りたいものを作れる喜び。
この自由さは、創作を通して何かを商品化したい人にとってはとても嬉しいこと。
損得を考えずに
表現したいものを作る=クリエイターファーストの表現ができる幸せ
を嚙みしめながら、こうして私はkindle出版という未知の世界へ足を踏み入れることになったのです。
夢は手放さなければ終わらない。時代があなたの創作に追いつく日
振り返ると、私は出版を諦めたわけではありませんでした。諦めたわけではなく、少し遠ざかっただけでした。
8年前、ZINEを発行して赤字を抱え、自費出版の厳しさを知って現実に突き落とされていた私。
そして8年後。今度は自分が思ってもみなかった形で、その夢はあっけなく叶ってしまいました。
リスクもなく、負担もなく、楽しみながらスルッと本を出せてしまうなんて。昔の自分が聞いたら信じられないでしょう。
もしあの頃、「もう無理だ」と完全に諦めていたら、きっと今の私はありません。
だから最近よく思うんです。
夢は、一直線には叶わない。
でも、持ち続けていれば、時代の方が追いついてくることもあるんだ、と。もし最初のZINEが大成功していたら。もし赤字にならなかったら。私の創作人生はまた違ったものになっていたかもしれません。
でも私は、あの失敗があったからこそ、本当に作りたいものが見えるようになりました。
売れる本ではなく、私が心から書きたい本。読者に「情報」ではなく、「旅そのもの」を届けられる本。そんな作品を作りたいと思えるようになったんです。
あのZINEは失敗作ではありませんでした。
あの日のZINEがあったから、今がある。8年後の私へつながる、大切な一歩だったんです。
まとめ:旅行記もエッセイも。出版の夢を諦めずに行動し続けたら
創作を続けていると、
「もう遅いかな」
「向いていないのかもしれない」
そんな気持ちになることがあります。私も何度もありました。
でも今は、少しだけ違う考え方をしています。
夢は、すぐに叶わないことがある。
だけど、夢は、形を変えて叶うこともある。
思い描いていた景色とは違う形で、何年も経ったあとにそれは突然やってくるのだと、私は私の実体験を通して学びました。
だから、今すぐ叶わなくても、すぐ形にならなくても。それでも、「やってみたい」という気持ちを手放さなければ、その夢は終わりません。
8年前、フィンランド旅行を一冊のZINEにした私。そして今、世界を旅した記憶をKindleで紀行エッセイとして届けている私。
あの頃の私は、きっと今の私を見たら驚くでしょう。だから私は、これからも旅をします。そして書き続けます。
次に時代が追いついてくるのは、今抱いているどんな夢なのか。そんな未来を少し楽しみにしながら。
夢は、手放さなければ終わらない。
・・・以上、ふるもーすでした。この記事があなたにとって少しでも参考になったり創作を始める勇気になれば嬉しいです。
kindle出版や創作に関する記事はこちらも併せてご覧下さい♪
-
-
ただの消費で終わらせない。大好きな趣味を「創作」に変えるKindle出版
続きを見る
「絵を描く時、物語を綴る時、いつもあの国の風景が心に浮かびます。旅の記憶をインスピレーションに変えたエッセイシリーズも、ぜひ覗いてみてください。」

旅と紅茶と、時々、創作。私たちの旅のエッセイシリーズはこちら。
旅は、日常を少しだけ軽くしてくれる。
姉妹で歩いた東欧・バルカン半島の記録。私たちが3カ国で見つけた、心の宝とは?
バルカン半島を巡る、姉妹の旅エッセイ(全13巻)
「観光ガイドには載っていない、名もなき村や路地。ブルガリア、ルーマニア、モルドバを巡り、姉妹で見つけた『懐かしさ』をkindle紀行エッセイとして全13巻にまとめました。紅茶片手に、旅の空気感に浸ってみませんか?」
▼ ブルガリア編・ルーマニア編各種全6巻のまとめ買い(一気読み)はこちらから!Kindle Unlimitedなら全巻読み放題!


▼ モルドバ編・全1巻はこちらから!Kindle Unlimitedなら全巻読み放題!
