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STORY & CHARACTERS(物語とキャラクターの舞台裏) ひらめきの断片(設定資料・ラフ画)

自分のイラストに合う画風を研究!AIと作る魅力的な背景と質感【夏編】

夏の森にいるカブトムシとビーバー

https://frumosimage.com

こんにちは、ふるもーす(@frumosart)です!

今回は、AIを使って自分のイラストにぴったりな画風を探す地道な実験の過程を好き勝手に綴っていこうと思います!

AIと相談しながら自分の理想の絵柄や画風を探していく壮大な計画、その名も「Project Lumina」。

今回は、四季折々のシチュエーションに合わせてどんな画風が合うかを検証していきますよ~。

これまで描いたイラストの中から春夏秋冬を表すシーンをそれぞれチョイスして、実際にどんな表現や演出ができるのか?を検証した結果をここに参考資料として残しておきます。

これもまた一つの創作過程ということで見ていただけたら嬉しいです。

【検証1:夏の木漏れ日】光の強さと空気感で変化するキャラクターの生命感

カブトムシが出てくる絵デジタル

というわけで、早速いってみましょう。

AIに自分の描いたイラストを読み込ませて、やりとりしながら自分の理想とするイメージとすり合わせていきます。

コンセプトは夏の森に差し込む映画のような木漏れ日。

ムシムシ王国のぼうけん絵本を持った手

ちなみにこのイラストはYouTubeに投稿している紙芝居アニメや、kindle絵本にもなっている「ムシムシ王国のぼうけん」という作品のワンシーンです。

ムシムシ王国の冒険に関する記事はこちら↓

ムシムシ王国のぼうけん絵本を持った手
白黒の鉛筆画が念願の「紙の絵本」に。ムシムシ王国のぼうけんに込めた1年半の軌跡

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森の中を降り注ぐ暖かな陽光の中で、虫捕りに出かけたビーバー兄弟がカブトムシとクワガタムシと遭遇する、という一幕。

ここではキャラクターが自然の中で生きている空気を描ければなと。

生命感と冒険の始まりを感じさせるような、それでいて昔どこかで見たような懐かしくて爽やかで眩しい日本の夏の雰囲気を出したい。

・・・という自分なりの理想イメージを膨らませながら、まずは一発目。上の画像を出してもらいました。

ほほぉぉ~、これは爽やか!夏の森の感じがよく出ています!

キャラクターの造形が崩れていたりするのはここではあえてスルーして(笑)、あくまで全体の質感やテイストだけ見ていきます。

AIは目や鼻を勝手につけたくなる病ですね・・・苦笑。

森の奥行き感も出ていて、画面全体に降り注ぐグリーンがかった木漏れ日が夏らしさを感じさせます。

スポットライトみたいにピンポイントじゃなくて、空気ごと照らすような演出が◎。

夏の日差しが逆光風になっているからか、カブトムシとクワガタムシの質感にほのかに透明感があります。

これも眩しさとか光の強さが感じられる演出ぽくて好き。

もう一つアイデアを出してもらいます。

こっちは光の加減も色味も少し変わりましたね。木漏れ日がさっきより黄金がかっていて、早朝というより午後になったイメージ。

夕方前の一番日差しが高い時なのかな?と絵を見た瞬間に頭の中で勝手に想像を膨らませてしまう私。

さっきの絵と比べると、木の質感がややリアル寄りに描き込みが増え、昆虫たちの質感も透明感が減って多少マットな印象に。

ふーむ、これは、正直甲乙つけがたいですね。どっちもいいなぁ。悩みます。

【検証2:墓場で肝試し】不気味な「ホラー演出」と「冒険ワクワク感」の使い分け

続いて肝試しのイラストにいってみましょう!

これ、YouTubeにも投稿しているんですが、個人的には結構好きな話です。

墓場を探検するビーバー兄弟と彼らを驚かそうと待ち構える仲間たち

という構図なのですが、はしゃぐビーバーとは裏腹に恐怖で冷汗を流しながら進んでいくびーすけとの対比がポイントです。

肝試しするビーバー

まずは一つ目の案。

おお~、これは初っ端からかなり自分の持っているイメージと近いものを出してくれました!

独特の薄気味悪さがいかにも肝試し感あって・・・イイ!!

全体的に暗くて青みが強めですね。影が深く、画面全体に漂う霧や湿気の空気感がうまく表現されています。

キャラはややシルエット寄りに描かれていて、墓場の雰囲気や不気味さ、恐怖感を強く打ち出してくれているような。

映画のホラー寄りの演出に近い気がしました。

使えそうな用途
・ホラー寄りの物語
・不気味な場面
・緊張感を出したい場面
・夜のミステリー演出

続いてこちら。

おっ、キャラの印象が大分強くなりましたね。また全然違う印象。

月明かりの光が強く、コントラストがはっきりしているせいかキャラが明るく浮かび上がるような画面構成になっています。

ホラー感よりも「夜の冒険・肝試しのワクワク感」を強く打ち出せるのはこっちかな。

キャラの可愛さやコミカルさが強く伝わるので、絵本やアニメのワンシーンとして親しみやすそう。キャラの印象を重視したいならこっちですね。

おすすめ用途
・冒険やワクワクする場面
・コミカルな肝試し
・絵本や紙芝居アニメ
・親子で楽しむ物語

いやー、これはもうどっちも◎。両方めっちゃ好きです。

恐怖感や薄気味悪さ重視ならAだし、ワクワクや楽しさを表現してアニメ寄りにしたいならBかな。

どちらも魅力的で物語のトーンや場面によって使い分けられるので表現の幅が広がりそう。

同じキャラクターと場面でも、光の方向や強さ、色温度で物語のトーンを自在にコントロールできるとこんなに違う印象になるんだなぁとびっくりしました。

【検証3:夏の海水浴・サーフィン】背景に負けない!キャラクターと波の質感を馴染ませる方法

海水浴するビーバー

続いて海水浴のお話から。これもYouTubeの紙芝居アニメ投稿しているお話のワンシーンです。

これはもう最初から文句なし!海水浴をしているキャラクターたちの楽し気な雰囲気がバッチリ出ています。

全体的にイメージ通りの仕上がりなのですが、個人的に一番良いなと思ったのは海の色。波打ち際にだけ少しだけ透明感があって、ここがすごく効いているなと感じました。

もし全部同じ青だったら少し平面的に見えていたと思うのですが、白い泡⇒浅瀬⇒透明な水⇒海と少しずつ透明度を変えていることで多少のリアル感も出ていて。

水彩の質感も季節と相性がいいですね。

今回はガッシュというより透明水彩寄りの色彩になっていて、これがより夏の海やビーチの空気感を出してくれています。

夏って空気中に湿度があるので、少し滲んだ水彩の方が夏らしいというか。

最初見た時は「海がリアルじゃない」と思ったけど、むしろこれくらいで十分。リアルな波を描き込みすぎるとキャラより海を見てしまいますし・・・。

今回の海は「海っぽい」「透明そう」「気持ちよさそう」など、空気感が伝われば十分です。これは一発で気に入りました。

サーフィンするビーバー

続いて、同じ海水浴のお話から別のシーンでお試ししてみます。皆でサーフィンをしている場面。

最初の印象は「波、高っ!でかっ!!」でした(笑)

波の躍動感は非常によく出ていて、ちゃんとスピード感や高さ、爽快感も伝わり、「海水浴」ではなく波乗りになっていますね。

夏の光もしっかり表現されています。

・ギラっとした太陽
・空の青
・雲
・海の反射

もばっちり表現されているし、元気さがあるというか、さっきの海水浴よりもっと「遊んでる!」感じがあります。

ただ、気になった点は波だけリアル寄りなところ。

今回、波がキャラよりインパクトがあって背景が勝っています。そのせいでキャラが浮いてしまっている。これは質感のせいですね~。

波は

透明水彩⇒ガッシュ⇒飛沫⇒紙目

と全部あるのにキャラだけ平面的。だから別レイヤーに見えてしまう。

今回の波は

・波の造形
・飛沫
・水しぶき
・遠景

この辺がかなり「背景が芝居をしている」ような描き方でした。ちょっとジ〇リっぽい。

その反省を踏まえて、再度修正をお願いしたところ、出てきたのがこちら。

波が大分ゆるやかになったのはいいんですが、キャラの質感が全体的に少し弱いというか軽すぎるような気がします。少しのっぺりした雰囲気になってしまっていて、悪い意味でシンプルになりすぎ。

これは私のイメージとは即していないのでボツ。

続いて、3枚目。

さっきよりは大分よくなりましたね。波とキャラがうまく画面上で馴染んだせいか、さっきまでの違和感がなくなりました。

絵としての統一感が出た感じ。ただ、もう少しキャラの質感を出していってもいいかなと感じました。印象としては「夏のアニメ映画」。

お次は4枚目。おおお!!これ、かなり理想のイメージになりました。

さっきよりこっちの方がより絵として、キャラと背景の融合感があって好きかも知れません。波もキャラも多少重厚感がありつつも、ペラっとした軽さがなくなっていい具合に絵本ぽいリアル感が出ています。

そうそう、これですよ、これ。キャラが主役。背景は雰囲気担当。一番、ふるもーすっぽい世界観。

最後は5番目。

大分画面全体にガツッとした重さが出ています。透明水彩よりもガッシュ寄りな表現でこってりした印象。これはこれで好きだなぁ。

正直、画面上で見るだけならさっきのテイストでも十分可愛いんですけど、紙に印刷した状態を想像するとこっちの方が存在感があると思うんですよね。

一言でいうと「印刷したい絵」になったというか。

なぜ重厚感が出たのか?を分析してみると、キャラだけじゃなくて画面全体が少しだけ密度を持っているから。海も空も波もキャラも同じ絵具で描いたように見える。だから統一感が出ている。

さっきの2枚はガッシュ70%、透明水彩30%くらいの質感でしたが、この第5案はガッシュ85%、透明水彩15%くらい。私はこの比率、かなり好きかも。

というのも、子供向け絵本って意外と印刷すると透明水彩が飛んでしまうんですよね。ガッシュくらい面がしっかりしている方が存在感があって、紙の本としての仕上がりもよさそう。

私が今回一番好きなのは空でした。今までの空はただの背景でしかなかったんですが、今回はちゃんと空気になっています。

白い雲も少しだけ厚みがある。太陽も優しい。だから画面全体が夏の午後になっているんですよね。

まとめ──AIは敵ではなく、自分の絵の魅力を引き出す「創作の相棒」

さーて、そんなわけで、AIとともに自分の画風を探っていく検証の旅、いかがでしたでしょうか?

今回は夏の表現に限定して、これまで自分が描いたイラストやお話の中から試してみたいシチュエーションをいくつか選んであれこれ試してみました。

どれもこれもAIとは相当数のやりとりをしながら、1枚ずつ自分の理想とするテイストがどんなものであるかをトライ&エラーで探っていきました。

その結果、かなりイメージに近い仕上がりのものが出てきて感激。

どれも好きなんですけど、個人的に肝試しがですね、アニメでやったらこんな感じになるんだろうなというのをリアルに想像できてめちゃくちゃ鳥肌が立ちました。

本当にイメージぴったりだったんです。自分だけじゃ見られないものを、AIと相談しながら一緒に作っていく過程がすごく面白かったですね。

自分の絵がどんな質感や空気感だと魅力が伝わるのか?
どんな雰囲気ならお話やキャラの良さを伝えられるのか?

という課題と向き合いながら、今後も引き続き画風探しの旅は続けていくつもりです。

以上、ふるもーすでした!

ここまで読んで下さり、どうもありがとうございました!

完成した絵だけを見せるならAIでも一瞬で作れる時代。

だからこそ、今回の記事のように『自分の理想の画風を泥臭くトライ&エラーしている過程(プロセス)』こそが、今の時代のクリエイターの最大の価値(歴史)になるのではないか・・・と信じています。

ちなみに、AI時代におけるクリエイターのブログ運営論については、こちらの記事に熱く語っています。

>>AI時代のクリエイターにブログが必要な理由。作品ではなく「歴史」を売る戦略

ビーバーとビーすけと雲
AI時代のクリエイターにブログが必要な理由。作品ではなく「人生」を売る戦略

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