好きなことを好きなだけ。創作活動で自分らしさを表現し、人生を楽しく豊かに生きる。

STORY & CHARACTERS(物語とキャラクターの舞台裏) ひらめきの断片(設定資料・ラフ画)

AIと探る自作絵本の画風研究!背景の「面」とキャラクターの馴染ませ方

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こんにちは、ふるもーす(@frumosart)です!

今回は、「自分にぴったりのオリジナルの画風をAIを使って研究する工程」について備忘録がてらまとめてみたシリーズ第5弾!

自作絵本を作るにあたり、ふるもーすの絵本作品に最も適した世界観を演出するための画風を作っていこうと決めた私たち。

そのためにもとにかく色々なテイストを試していく必要があります。

というわけで、AIと相談しながら自分のイラストを最も魅力的に見せられる画風を探していく「Project Lumina」という計画が立ち上がったわけなのです。

今回は春夏秋冬からはちょっと外れて、四季以外のシチュエーションで作った画風について検証していきます。

これまで描いたイラストの中から試したい1枚をチョイスして、どんな表現ができるのか?をあれこれ実験した結果をここに参考資料として残しておきます。

これもまた一つの創作過程ということで見ていただけたら嬉しいです。気になる方は是非読んでみて下さいね。

前回の『夏・秋・冬編』をまだ読んでいない方は、ぜひこちらから先にチェックしてみてくださいね。

>>【初回】自分のキャラクターに合う絵柄を探す実験の旅
>>【画風研究・夏編】AIと作る魅力的な背景と質感
>>【画風研究・秋編】シチュエーション別の演出と質感の実験
>>【画風研究・冬編】光と時間で「暮らし」を描く自作絵本の世界観づくり

【検証1:展覧会】「読者自身が覗き込む」視線誘導と、AIが得意な室内表現

今回は展覧会を見ているシーンをチョイスしてみました。

コチラの絵はYouTubeでも絵画教室の話として投稿いるもののワンシーン。この話も結構ギャグ系のコミカルな話でかなり気に入ってます。

これが一体どうなるのかというと・・・

おおおお、これはかなり完成度が高いです!キャラもほぼ原画通り。

背景の細かい書き込みがなくなるとキャラも崩壊しにくくなるんでしょうか??謎です。

今回は温かみと落ち着きを感じさせる印象の絵になりました。絵を見ているキャラたちをこっそり覗いているような、そんな気分に。

質感も絵本ぽい柔らかさと手触り感が絶妙で丁度よく、これは普通にアリ!!大いにアリ!

もう一枚出してもらいましょう。

おっと、誰か出てきましたね(笑)こっちはさらに光源に温かみが加わった感じ。背景としてはとてもよいです。

今回の展覧会に関してはほぼ文句なしの出来栄えでした。

「読者自身が覗いている」構図だからか

読者→扉の陰→展覧会→キャラクター

という奥行き感が出ていて、これがかなり絵本らしいというか。

室内って「視線誘導」が作りやすいからAIも描きやすそう。例えば今回

壁→額縁→額縁→スポットライト→キャラクター→床

全部自然に目が流れます。

このクオリティで毎回出せるなら、自分的にはかなりいいなぁと思うのですが・・・いかんせん、シチュエーション次第では全然安定しないんですよねぇ。

自分の絵をAIに描画させる難しさを感じます。

【検証2:空を飛ぶ風船】なぜ「空メイン」の背景はキャラクターが浮いてしまうのか?

続いてはコチラの風船で空を飛んでいるビーバー兄弟の絵にいってみましょう。

これもめっちゃ初期のYouTube作品ですね。

1枚目:春〜初夏の「風」を感じる、淡いガッシュ調の空中ピクニック

ちゅーわけで1枚目。

おおお、優しくてファンシ―!!ちょっとメルヘンチックな世界観!

シーン自体はコミカルなんだけど、どこか明るく爽やかな雰囲気が漂っています。

水彩風の軽めのタッチと絵本風な空気感のバランスが絶妙で、空と下の風景の高低差もよく出てますね。

空は今までのベタ塗りではなく、少しだけガッシュで塗ったような淡い水色でムラはごく僅か。

雲は海外絵本っぽいふわっとした丸い雲であえてリアルにしないところがポイントです。光は以前作った森の木漏れ日ほど強くなく、昼の柔らかい太陽でキャラの上だけ少し明るい。

色に関してはコントラストを強くせずに、空全体をパステル寄りにしているから風船が映えます。

キャラには空色の反射光を少しだけ入れて、影はかなり弱めに。質感はガッシュ寄りだけど軽めにして、全体的に「空中ピクニック」みたいな印象になりました。

今回の実験テーマは「春~初夏の風を感じる空の世界」

キーワード
・青空
・やわらかい風
・浮遊感
・軽さ
・ワクワク
・ピクニック気分

主役は、ズバリ、。この絵は、風船より風を感じる画風だなと思いました。

葉っぱが一枚空を流れていて、風船の紐が少し揺れていて、雲もゆっくり流れている。

でも風そのものは描かず、代わりに

・風船の紐
・ひげ
・少しだけ尻尾

で風を感じさせています。

ちゃんと「今日は風が気持ちいい」と思える空気感。

遠景はかなり薄く、森や山、町並みを入れる程度で存在を感じるくらいに描いてあります。村が細密画になっていたら目線が下へ行ってしまうのでこれが正解かも。

今回は「遠くに村がある」だけ分かればよくて、だからこそ高さが伝わるというか。

ただ、画面全体背景は絵本風、キャラは漫画感というチグハグさがちょっと気になるかも知れません。キャラの線が少しはっきりしている分、背景が水彩だと少しキャラが浮いてしまうんですよね。

この描き方だとコミカルさは増しますが、キャラに関しては漫画から絵本へほんの10%だけ寄せたいところ。ガッシュ感がもう少し欲しいです。

2枚目・3枚目:油彩風のタッチによる全体の一体感と、バランスの模索

そこを踏まえて次に出してもらったのがこちら。

2枚目は色味が一段鮮やかで濃くなり、インパクトが増しました!空が大分こってり油彩チックに描いてあります。画面全体の迫力が強くなった感じ。

キャラクターの質感は確かによくなったけれど、逆に主線が逆に浮いてしまったような気もします。

個人的に、ワカサギ釣りやイグルー、あとは室内系のイラストの表現がかなり絵本に近くて好みだったんですが・・・(前回の実験)。

今回の空がメインの構図だと、キャラクターと背景のバランスをとるのは少し難しそうですね。この辺をうまく馴染ませられればいいけど・・・。

てなわけで3枚目。ほうほうほう、キャラの質感と背景の密度はいい具合に揃った気がします。

こうしてみてみると、最初の案もあとから見るとアリというか、絵本1冊全部をこのテイストで見た場合は違和感が意外とないのかも??

ただ、空メインの風景だと「これだ!」というテイストがまだないかなぁ・・・。でも、この第三案はこれまでのデザインの中で一番バランスいい気がしました。

どうやら、空が主役の構図は難易度が一段高いみたいですね~。

構図の大きな発見:背景の「面」の有無が、キャラとAIイラストの融合を左右する

これまで個人的に高評価だった過去の実験作品を並べてみると

・暖炉
・お菓子作り
・展覧会
・ワカサギ釣り
・イグルー
・海水浴

これらには共通点があるんです。それは・・・背景に「面」があるという点

例えば

・壁
・雪原
・海
・部屋
・氷

といった風にキャラクターが「立っている場所」があります

でも今回の風船は空しかありません。つまりキャラが何にも接していない。だから少し浮いて見えるんです。

実はこれはAIの問題というより構図の問題。だって、プロのイラストレーターでも空だけ描くのは結構難しいって言いますし。

キャラを支える面積が存在しない=背景とキャラが融合しにくい

今は空が「背景」になっています。

でも空も一枚の絵具で描いたようにしたい。例えば雲を少しだけガッシュっぽく。空も少しだけ紙目を感じる。そうするとキャラを変えなくても画面全体が一枚の絵になる気がしていて。

あと一つ、今回一番気になったのは実は遠景。

今は遠景が少しリアル寄り。でもふるもーすの作風ならもっと絵本寄りでもいいかなと。例えば森も家も山も全部シンプルな形にして、そうすればキャラとの距離が縮まるハズ。

なぜ自分がワカサギ釣りやイグルーが好きだと思ったのか?

今その理由が分かりました。あの2枚って全部同じ絵具で描いているように見えるんです。

雪もキャラも空も氷も同じガッシュ。だから違和感がないんです。

今回の空はまだ空だけ少し違う画材って感じがするんですよね。ここを合わせればかなり完成へ近づきそう。

総括:絵本の背景が持つ2つの役割「日常の安心」と「小さな冒険」

さて、ここまで画風探しの旅1~5まで色々なシーンを試してきましたが、実は背景には2つの役割があると気付きました。

① 空気を作る背景
・森
・部屋
・雪
・月夜

こちらは「その場所にいる気持ち」を作る背景。

② 冒険を感じさせる背景
・空
・海
・宇宙

こちらは「どこかへ行きたくなる気持ち」を作る背景。

つまり、Lumina Printは「安心できる日常」と「小さな冒険」この二つの世界を同じ画風で描けるようになってきているってことです。

屋外も室内も生活感のあるシーンもファンタジックなシーンも、どれも物語を感じさせられるような画風。

それを、ふるもーすの作品の雰囲気に合うようなテイストで作っていけるのではないか?という確信が出てきました。

ただの綺麗な絵を量産するのではなく、私たちの『歴史や世界観』をこの場所にコツコツと表現していくこと。

AI時代だからこそ、こうして『自分の城(ブログ)』を育てていくことの意味については、こちらの記事に本音をまとめています。

⇒AI時代のクリエイターにブログが必要な理由。作品ではなく「歴史」を売る戦略

まとめ・AIイラストは邪道なのか?私たちが自分の手とAIで「表現したい世界」

さーて、というわけでAIで自分にぴったりな画風を探す旅第5弾をお届けしました。

今回は展覧会の室内構図と風船という2つのシチュエーションを検証してみましたが、いかがだったでしょうか~?

いやー、最初はどうなることかと思いましたが、この試みは自分的にはかなり勉強になったし、新たな発見が沢山ありましたね。

それと同時にAIというものの可能性を強く感じました、本当に。

ぶっちゃけ、イラストにAIを使うなんて邪道だ!許せない!と考える人もいるとは思うんですよ、特にイラスト界隈。

でも、私は今回自分であれこれ試してみたからこそ、逆に「AIを使って自分のイラストをどこまで作っていけるのか?」というテーマというか命題に対して非常に興味が出てきましたね。

とりあえず、このシリーズはここで一旦ひとまず終了です。

今後もAIとともに、一緒に創作をしていくなかで

「自分の表現したい世界」
「自分の作品とはどのようなものなのか?」

についてを模索しながら、実際に手を動かして思考を巡らせ探していければいいなと思っています。

ここまでお付き合いいただきどうもありがとうございました~!

以上、ふるもーすでした。

📖 私たちが描く「日常と冒険の世界」に触れてみませんか?

全5回にわたるAIと私たちの画風探しの旅をお読みいただき、本当にありがとうございました!

私たち姉妹創作ユニット「ふるもーす」が作っている絵本や紙芝居アニメは、今回の実験のベースにもなっているビーバー兄弟の『ムシムシ王国のぼうけん』など、実際に体験していただける形で多数公開しています。

AIという新しい相棒と一緒に、私たちがここからどんな「暮らしと冒険の物語」を形にしていくのか。

ぜひ、作品を通して見届けていただけたら嬉しいです!

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今回のAIで作る画風探しの旅シリーズはコチラも併せてどうぞ↓

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