こんにちは!ふるもーす(@frumosart)です!
今回は、初めての紙芝居読み聞かせイベントに参加した私たちの実体験を踏まえて、「人前で話すのが初めてでも、堂々とプロっぽく見せるための事前準備や演出のコツ」を具体的に解説したいと思います。
たまたま偶然の出会いがきっかけで、カフェで自作絵本の読み聞かせをすることになった私たち。
最初はめちゃくちゃ不安でしたが、結果的には緊張をはねのけて初公演なのにも関わらず「いつも色んなところでやってるんですか?」とお客さんに聞かれるくらいの仕上がりになりました(驚愕)!
このイベントに参加したことで
・絵本や紙芝居読み聞かせのコツ
・作品を軸に別の仕事に展開するアイデア
といった色々な発見が出来たので、自分が得た学びを備忘録がてら皆さんにもシェアしようかと思います。
この記事では、イベントを成功させるために裏で仕込んだ「3つの戦略」を全公開!
さらに、後半では「絵本を紙芝居やセミナーへ横展開する」というクリエイター向けのビジネス戦略(パッケージ化)についても触れていきます。
ほほう、こういうやり方もあるのか!と少しでも参考にしていただければ嬉しいです。
【紙芝居イベント演出編】客観視と徹底的な「身体への馴染ませ」が本番を救う
まずは紙芝居イベントの要でもある「演出や事前練習」について、実践的なコツや具体的な準備方法を交えながら一つずつ説明していきますね。
絵本や紙芝居読み聞かせ最大のコツは徹底的な練習!

今回、紙芝居イベントで使用したのはムシムシ王国のぼうけんという子供向けの物語。
元々絵本として販売していたものなんですが、これを大判の紙にテキストと絵をわけてそれぞれ印刷し、紙芝居仕様に作り直してみました。

紙芝居も人前で何かパフォーマンスするのも初めての体験。
一体どうなるんだろう?という懸念もなんのその、本番でアガらずにしっかりやりきれたのは、ひとえに練習をしまくったから!
紙芝居は姉妹揃っての読み合わせを最低8回以上は行いましたね。
まずは単純にストーリーを通しで読んでみて、
・毎回読み間違える文章
・噛んでしまう文章
等、自分が引っかかるポイントがあれば都度チェックして一つずつ潰していくことからスタート。
これでまずは、全体の文章をつっかえずにスラスラと読めるレベルまではいきました。
そこまで出来たら、次は読むスピードにも意識を向けていきます。とかく人は緊張するといつもより早口になってしまうからこそ、文章を読む速度には気を付けましたね。
「自分で思う以上にゆっくり読む」くらいが、実際に他人が聞いていて丁度いいスピードだったりしますから。

ちなみに、紙芝居では全部で17枚の絵を使い、表紙のタイトルコール等も含め、読み聞かせの時間をタイマーで測ってみたところ大体通しで読んで11分くらいかかることが分かりました。
その後で
・息継ぎのタイミング
・ページをめくるタイミング
等を調整し、通しで読むのに慣れてきたら、次のフェーズへ。
今回の紙芝居で「演技を入れるか?入れないか?」について考えていきます。
これに関しては
・最初はフラットな抑揚でアナウンサー的な癖のない読み方
・その後でキャラになり切ってアフレコ風に読んでみる
という2つの手法を試し、両方のバージョンを録音して聞いてみたところ、明らかに演技アリの方が臨場感があってよかったので後者を採用することに。
これでさらに自分たちのテンションもブチ上がり!(笑)
ノリノリ状態でアフレコ風の練習を繰り返しているうちに
・抑揚の付け方
・声の張り方
・キャラの声の使い分け
・読むスピードの調整
といった要素も自分たちで勝手にアレンジできるくらいには余裕が出てきました。
初っ端の録音と比べるとまさに月とスッポンレベル。やっぱり、何度も練習してる慣れてくるもんだな~と感じましたね。
・キャラの声の入れ替え
・セリフの応酬
・朗読のトーン
等、目や口や耳といった全身の五感をフル活用しているせいか、自然と文章のリズムやテンポ、音の響きが身体に馴染んでいくんです。
お話を身体が覚えていく段階までいけば、多分本番でも緊張せずに読めるようになります(実際私たちがそうだったので)。
1、2回読んだだけではだめ。セリフが身体に入って勝手に口をついて出てきたり、考えずとも演技が出来る位まで練習しましょう。
とにかくまずはひたすら練習あるのみ!いい本番が迎えられるかどうかは、当日までにどれだけ練習したかにかかっている、と言っても過言ではありません。
地道な努力が本番のアガらないパフォーマンスに繋がるので頑張りましょう(経験済)。
アフレコ風の演技と表情で子供たちの関心を掴もう
読み聞かせでは演者の表情と声の演技は外せない大事なポイント。
棒読みだと最後まで聞いてくれないので、この辺は自分なりにどんな風に読んだら作品の良さが伝わるかを意識して、色々試してみることをおすすめします。
あまり強弱をつけずに平坦に読んだ方がいいという人もいますが、ぶっちゃけ、作品の雰囲気にもよりますよね。
ただ淡々と読むだけだとなかなか伝わらないケースもあるし、棒読みよりも感情を入れる方が盛り上がるパターンもあるわけで。
今回の私たちのケースで言えば、作中にコミカルなシーンやセリフも多いため、棒読みよりもアフレコ風をチョイスしました。
あまりにも平然とした口調だと逆に違和感を感じてしまいそうだなと思い、
・キャラごとに声を変える
・地の文も抑揚を意識
・シーンによってはボディランゲージも入れる
といったことを意識。
1人何役もやらないといけないので演じ分けが難しかったですが、おかげでちょっぴり演技スキルも上がったような気がします(笑)このスキルは是非とも自分たちのYouTubeに活かしたいですね!
それプラス、片方がセリフを読んでいてもう片方がページをめくる時に
・喜怒哀楽を表情で表現する
・ちょっとした身振り手振りを加える
・あえて観客に目線を送る
といったアドリブを入れると子供たちの関心を惹ける&意識を向けてもらいやすくなります。
低学年の子も多かったので、飽きさせない工夫をすることも大切かなと感じました。
動画チェックで客観的な視点を手に入れよう
事前練習の際は、必ず練習風景を動画に撮って後で見直してみましょう。
全体の印象ってなかなか自分では分からないですし、映像で見た方が「何が変なのか?どこがダメなのか?」を見つけやすいんですよね。
自分ではうまくできたつもりでいても、いざ録画で確認してみると
・紙芝居の持ち方
・ぺージのめくり方
・進行の速度
・声の大きさや聞き取りやすさ
・体の位置や部位の固定
等、気になる点が沢山出てきます。
実際に私たちも自分達の表情や動きのチェックはもちろん、紙芝居の持ち方も動画で撮ったからこそ「だらしなく見えない綺麗な持ち方」に変更することができました。
実は厚紙に絵を貼り付けた自作紙芝居が想像以上に重くて、気を抜くとすぐに腕が下がってしまう問題が発生してしまって・・・。
最初は
・1人が紙芝居を持ってページをめくる係
・もう1人がナレーションを専門でする
という方式でやっていたのですが、紙芝居を持つ側が途中で手が疲れてしまい、10分以上同じ姿勢でやるのは到底無理だと判断。
持ち方自体も気を付けていないとすぐに絵が隠れてしまうので、重量をカバーするためにも
・1人でやるなら机か台を用意する必要あり
・2人なら持つ人とめくる人で分担すれば何とかやれそう
といった対策を事前に考えることが出来ました。
これも動画で自分たちの様子を見れたからできたことです。
また、読み聞かせは声が重要な要素でもあるので、録音して自分の声を聞いて改善点や工夫点を都度修正していくことはマスト。
・甲高く聞こえないよう柔らかいトーンで話す
・早口にならないようゆっくりを意識する
・聞き取りやすいよう一音一音ハッキリ話す
など、気を付けることは山の如し。
全体の印象を客観的に見て変な部分を修正してから本番に臨む。
これは完成度を上げるためにも大事な工程。一朝一夕ではやれないので、ある程度時間を設けて練習を積み重ねる必要があります。
最初の掴みが大事!読み聞かせ前の場の空気作りを意識せよ
今回のイベントでは、紙芝居の読み聞かせを始める前に「空気作りのためのちょっとしたパフォーマンス」を取り入れました。
お笑い芸人ではないけれど、人前で何かするならやはり最初の掴みは超重要。
初っ端で一気に自分たちのペースに引き込みたい!と思った私たちは本番に入る前に
・自分達の簡単な自己紹介
・絵本のキャラの紹介
をしてから読み聞かせをしたんですが、これがなかなかに好感触で。
自己紹介の合間に子供達へのコール&レスポンスも入れたりして、気分はもはやバンドか歌手のライブです(笑)。
「今回の物語はビーバーが主人公なんだよ。皆、ビーバーって知ってるぅぅ~?」と問いかければ、「ダムを作るんだよ!」という反応があったり。
軽い質問を投げて、それに反応してもらうことで徐々に場が温まっていく感じは結構気持ちがいいもの。
ついでに自作のアクスタを使ってキャラを紹介したら、「可愛い!」「鼻がない!」といった子供たちの無邪気な反応を貰えて思わずきゅんっと来てしまいました(笑)
また、今回読む絵本の原画はこれだよーと額縁に入れた絵を見せて、少しでも自分たちの世界観に引き込むといった努力もしてみたり。
最初からいきなり「むかーしむかーし、ある日のこと・・・」と読み聞かせを始めても、スムーズにいくかどうかは分かりません。
登場~読み聞かせに入るまでに「やりやすい空気感」を作っておくことは、本番で緊張しないためにも大事な要素だなと感じました。
後はその場の雰囲気次第ではありますが、子供と絡める状況なら絡んでおくとより協力してもらいやすいかな~と。
ただ読むだけではなく、周りを見ながらコミュニケーションをとっていくことで、楽しい雰囲気も演出しやすくなります。
会場が広い場合は声を張らないと聞こえない!発声練習も念入りに
読み聞かせあるあるですが、会場が広かったり、周囲がガヤガヤしてるとどうしても自分たちの声が聞こえにくくなってしまうんですよね。
特に緊張していると声が上ずったり、喉が締まってしまうから余計にハードモードになりがち。
今回は後ろの席の子供たちが比較的ざわついていたので、私たちも結構大声で読んでいたのですが、それでも全員には声が届かず苦労しました。
途中でやや喉が枯れ気味になり、カシナガのシーンでは演技に熱が入りすぎて咳が出そうになって焦ったり・・・いや、我慢しましたけどね!
やっぱり大勢人がいる場で読むのと、自宅で録音マイクの前でアフレコするのとでは全然違うんだなって実感しました。
ちなみに、普段ビーバーの声はダミ声でやっているのですが、今回は急遽別の声で演技をしました。
緊張してる時にダミ声出すのは難しそうだなと思ったので、この回に限っては物語をちゃんと全部伝えきることを目標にして、普通の少年ぽい声に変更。
結果的にこの判断は正解でした。
・初めての読み聞かせ
・沢山の子供たちがいる環境
・そこそこ広い空間
・緊張するシチュエーション
という条件下では、変にこだわって自爆するよりもうまくやれる方法を選ぶのが吉。
失敗しそうな箇所を想定して予め対応やリスクヘッジを練っておけば、本番の際に焦ったりパニックになったりするのを防げます。
【視覚編】「教育テレビのお姉さん」を目指したクリエイターの見た目ブランディング
読み聞かせをするうえで、演者の服装や髪型も含めて1つの「作品」であるという意識を持つ。
これもパフォーマンスを成功させるためには大事なことかなと。
私たちは姉妹ユニットなので、読み聞かせする際の服装や髪形含め、互いの印象がチグハグにならないよう2人の印象やトーンを揃えられるよう事前に打ち合わせました。
全体のイメージと統一感をある程度操作したうえで、清潔感と親しみやすさ(笑顔)100%で振り切る感じ。
子供に興味や関心を向けてもらいたいのなら、自分たち自身もどういうキャラ設定でいくか?をそれなりに考えないといけません。
というのも、
紙芝居の読み聞かせ=子供とその親御さんが観客
という特性上、初対面で教育的によろしくない印象を持たれるのは避けたいじゃないですか。
これから読み聞かせしますよ~♪と言って出てきたのが
・下品
・派手
・過度なセクシーさがある
・不潔
・だらしない
・怖そう
・頼りなさそう
・暗そう
といった外見の人だったら、子供にとっても親御さんにとっても悪印象でしかないですよね。
この時点で紙芝居なんて聞いてもらえないかも知れませんし。
人はよくも悪くも外見でイメージが変わります。
私たちの場合は、化粧は濃すぎず清潔感と親しみやすさを意識し、服装も薄い水色のワンピースとオレンジ色のワンピースでまとめて、全体的に小綺麗な感じを心掛けました。
イメージは教育テレビのちょっと明るく楽しい爽やかなお姉さん。
読み聞かせ中は真顔にならないように気を付けつつ、表情は常に明るく笑顔で朗らかに、お話を読んでいる時も笑顔は忘れずに。
ある意味、子供ショーの司会進行役のおねえさんになりきって、外見のセルフブランディングをしてみました。
その結果、読み聞かせ前後に子供たちが普通に話しかけてきてくれたりして、比較的「とっつきやすそうな雰囲気」を出すことには成功したんじゃないかな~なんて思っています。
【ビジネス編】1つの絵本を「教育プログラム」へ横展開するパッケージ戦略
今回、紙芝居の読み聞かせをしたことで、どうすれば子供たちに楽しんでもらえるか?という議題を突き詰めた結果、
1冊の本をベースに、紙芝居や人形劇、法人・幼稚園向けの教育講演や大人向けの創作セミナーへと横展開していくクリエイターとしての攻めの活動展開
についてのアイデアを得ることが出来ました。
実は当初、イベント主催者から持ち時間を長くして色々ワークショップやセミナー的なことをしてもいいよと言われていたんです。
なので、一応30分~1時間くらいを想定して下記のような流れのプログラムを作ってみたのがこちら。
【絵本と軽いトークショー】
・最初の挨拶と自己紹介で活動内容を説明
・キャラクターの説明
・軽い質問投げかけてコール&レスポンスで場を温める
・本番の読み聞かせ
・アフタートーク
・物語を作ったきっかけ
・絵本の紹介と出来るまでの工程説明
・好きなことをずっと続けるといいよ
・子供達に好きなことを続けることの大切さを説く
・感想タイム
結局、これを披露することはなかったのですが、一応上記の流れで練習を何度かやってみた時に
「読み聞かせと併せて講演やセミナーも出来そうだな・・・」
「使用する作品の内容次第では教育関係のお仕事にも展開できそう」
という新たな視点というか閃きが生まれてしまって。
教育系テーマの作品を予め何作か作ってそれに合わせたトーク内容を考えておけば、これだけでいくつかの公演プログラムが作れちゃいます。
それらを主軸に対象年齢やイベントの目的、内容に合わせてマイナーチェンジしつつ使い回せるとしたら・・・かなり便利なのではないでしょうか!?
持ち時間に合わせてそれぞれロングバージョンとショートバージョンとか作っちゃってもいいですし。
絵本という1つの作品を紙芝居や人形劇といった色々な表現方法で横展開して「作品+トーク」という形で披露すれば、
・創作に絡めた教育的な講演
・大人向けの創作セミナー
・スピリチュアルな自己啓発
的な方向性にも持っていけるし、今回はたまたま自然の大切さを説くテーマでしたが
・夢を持つことの大切さ
・好きなことを持とう
・やりたいことにはチャレンジしてみよう
・続ければ形になる
といった私たちの創作マインドを伝えることだってできます。
幼稚園や保育園、小学校や児童系のイベントなら、こういう教育系パッケージは特に使えるはず。
作品とキャラ紹介、コール&レスポンスでの空気作り、本編、そして「夢を持つ大切さ」や「チャレンジ精神」を語るアフタートークまでの1連の流れをパッケージ化するアイデア
この着想を得られたことは大きな収穫でした。作品以外の対面のプログラムを考えるきっかけになった、というか。
それが分かっただけでも勉強になったし、自分にとっては新たな発見でしたね。
まとめ:自信はやりながらついてくる。まずは飛び込んで場数を踏もう!
そんなわけで、紙芝居読み聞かせイベントに参加した体験を元に、自分なりの戦略や収穫についてを備忘録がてら振り返ってみました。
絵本の絵を印刷して紙芝居を作ったり、チラシを作って配ったり、読み聞かせの練習をしたり、前後のトークの内容を考えたりetc…
子供達に楽しんでもらえるよう色々な工夫や改善をすることで、私たち自身も学びを得たり一回り成長させてもらったような気がします。
また、今回のイベントを通じて自分の絵本が単なる作品ではなく、子どもたちの心を育てる「教育や啓蒙活動」にも使えるんだなという新たな可能性にも気付けたことは大きかったですね。
これは今後もっと膨らませていけたら面白いことになるんじゃないかななんて思ったりして。
何事も経験だし、未経験でもやってみることで自分自身の気付きや発見、刺激、成長の機会になると実感した次第です。
これからも姉妹二人で、この温かい世界観をリアルな場所でも届けていきたいと思いました。
最初は誰でも初心者。でも、恥ずかしがらずに堂々と振り切ることで道は開ける!
・・・そんなメッセージと共にこの記事を終わりにしたいと思います。ではでは!
私たちが読み聞かせに使った絵本はこちら

あわせて読みたい: